ニュース

行くぞォ!! 「彼岸島」師匠のお面製造現場にアーティスト・PALUと行ってみた

みんな、丸太は持ったな!

advertisement

 10月12日に発売された5人組ポップロックユニット・PALUのシングル「100年時が過ぎても」。先日まで放送されたテレビドラマ「彼岸島Love is over」、10月15日から公開の映画「彼岸島 デラックス」のエンディングテーマとなっている同曲に、彼岸島の個性的すぎるキャラクター、師匠がこれでもかというほど登場しファンを喜ばせています。

PALU「100年時が過ぎても」

 師匠といえば、2メートル60センチを超える巨体に独特な仮面、万能武器・丸太をブンブンと振り回す怪力を持ち、原作である松本光司さんの漫画「彼岸島」でもその実写作品でも、一度見れば忘れない存在感たっぷりのキャラ。


みんな、丸太は持ったな! (画像は映画「彼岸島 デラックス」より)

 そんな師匠は同シングルのジャケット写真にも、また、ミュージックビデオ(MV)にも登場。「作品からは兄弟愛のような近しい者への愛をすごく感じたので、歌詞は弟・明の目線から書き下ろした」とPALUさんが話す同曲は、MVも映画のスピンオフ作品的な内容で、作中にはいない師匠の4番目の娘として女性シンガー・PALUさんが登場します。しかし、師匠に丸太でぶっ飛ばされるという、ある種彼岸島っぽいシュールな内容(楽曲はバラードです)。

advertisement
PALU「100年時が過ぎても」ジャケット写真とPALU公式Twitter。強すぎる彼岸島愛がシュール

 さらに、同シングルのLoppi・HMV限定スペシャル限定盤には、原作の松本光司さん監修による「師匠のお面」が付属し、ファンハァハァの一品となりそうです。


これで師匠が捗るな!

 これを着ければあなたも師匠! な師匠のお面はどんな風に作られているのか、ボーカルのPALUさんと製造現場に行ってみました。訪れたのは、埼玉県さいたま市大宮区にあるオガワスタジオ。日本で唯一のラバーマスク生産工場として知る人ぞ知る有名な会社です。シングルの発売直前で、すでに師匠のお面は出荷済みでしたが、同社専務取締役の八木原貴裕さんのご厚意で、制作過程を見学させてもらうことができました。


マスター型

 マスクの原型から石こうを作り、マスター型を制作。そこから生まれるラバーマスクをベルトコンベヤー上に並べ、エアブラシを使って塗装していきます。一般的なマスクだと下地やシャドーを4工程ほどで塗っていくところ、師匠の場合は7工程。時間を掛けて念入りに師匠の肌感や陰影が作り出されていきます。職人さんすごい。


ベルトコンベヤー上で塗装を待つ師匠のお面

塗装開始! 塗った後は奥で熱せられてまた戻ってくる

2回転したところ。顔の染みのようなものも塗装

何度も何度も丁寧にシャドウを入れていき……

完成(強い)

 その後は工場内の別の場所で、マスクの余計な部分を切り落とした後、筆を使って細かな着色。1つ1つ手作業で丁寧にメークアップされ、立派な師匠マスクの誕生です。

 PALUさんも大好きな師匠を自分の手で着色。Twitterでは彼岸島愛が強いツイートが多いPALUさんは、「この機会を与えていただいて、作品も読んで、そりゃあ好きになりますよね(笑)」とニッコニコ。映画についても「原作を読んで、あの邪鬼が動いているのを見られるのは、ファンからしたらうれしいですよ」と一彼岸島ファンの視点で熱弁しながら真剣な表情で師匠に着色していました。

advertisement

完成!

師匠畑でつかまえて的PALUさん

 10月4日に行われた「彼岸島 デラックス」の完成披露試写会で、明の兄・篤役の鈴木亮平さんは同作を「とてもお金をかけたB級映画ができました」と意外に思える表現で紹介。続けて「作品の“面白怖さ”を再現している」とも話し、この作品をうまく表現していました。そんな話をPALUさんにすると、「そうですよ。それも含めての“彼岸島”なんですよ。タイトルにデラックスって入ってるのも含めて」とまた笑顔。師匠のお面も、ファンの心を捉えて放さないものになりそうです。

どこからでも彼岸島につなげてくるPALUさん
カバンに師匠
Loppi・HMV限定特典の「彼岸島 師匠の一言メモパッド」に自虐ネタも。頑張れPALU

多忙の中スタジオを案内してくれたオガワスタジオ八木原貴裕専務取締役とPALUさん(と師匠)。ありがとう、そしてありがとう!

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  2. 「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
  3. 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  4. 高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
  5. ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」
  6. プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
  7. 川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
  8. 「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
  9. 間寛平、33年間乗り続ける“希少な国産愛車”を披露 大の車好きで「スカイラインGT-R R34」も所有
  10. 「そうはならんやろ!」  おじいちゃん先生が鉛筆1本でトラを描いたら……あまりの急展開が1300万表示「なるほどわからんすごい」