染谷将太が“修行僧時代の空海”を演じる日中共同製作映画「空海―KU-KAI―」発表 原作は夢枕獏
「美しいアートワークの中でなんと空海として生きられる。こんなすさまじい人生経験はない」
日中合作映画「空海―KU-KAI―」の製作が発表されました。チェン・カイコー(陳凱歌)監督(「PROMISE 無極」「始皇帝暗殺」「さらば、わが愛/覇王別姫」ほか)がメガホンをとり、染谷将太さんが主人公“修行僧時代の空海”を演じます。作中で空海の相棒として活躍する唐代の詩人・白楽天役には中国の若き実力派スター、ホアン・シュアン(黄軒)さん。完成は2017年を、日本での公開は2018年を予定しています。
同作は、夢枕獏先生による小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作としています。日本から遣唐使として派遣された空海が、詩人・白楽天とともに首都・長安を揺るがす巨大な謎に挑むというストーリー。独自の映像的世界観が各国で高く評価されているチェン監督は「この映画が求めているのは“美”である」と述べており、物語と映像の絡み合いも期待できそうです。
ぼくが一七年かけて書いた物語の舞台、映画のために造られた巨大な長安の街の中を歩いていたら、思わずほろほろと涙がこぼれてきた。このような奇跡がおこるとは。ぼく自身がぼくの物語の中を歩いているのである。長い間、映像化不可能と思っていたのだが、そうでないことをこの時確信した。陳凱歌という優れた監督と出会えたことは、ぼくにとって、というより、この物語にとって、最大の幸せであろう(夢枕獏先生)
構想に5年、総製作費は150億円をかけた同作。36万7000ヘクタール(東京ドーム8個分)の土地に当時の街並みを再現したセットが用意され、7月31日からクランクインしました。染谷さんは丸刈りの僧侶姿で2016年末までの長期ロケに臨んでいる最中で、「唐の街を再現したとてつもないでかいセット(もはや街)での撮影は完璧な世界観の中でお芝居ができるので地に足が着いてとても説得力が生まれています」「監督の美しいアートワークの中でなんと空海として生きられる。こんなすさまじい人生経験はないことでしょう」と語っています。
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