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世界的DJポーター・ロビンソンとA-1 Picturesが合作 「Shelter」のアニメMVに涙を禁じ得ない

「アイドルマスター シンデレラガールズ」のスタッフらが制作。

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 アメリカの世界的DJ・ミュージシャンとして知られるポーター・ロビンソン(Porter Robinson)さんが、日本のアニメ制作会社A-1 Picturesと制作した「Shelter」のアニメーションMV(ミュージックビデオ)を10月19日、YouTubeで公開しました。映像は、VR(仮想現実)世界を1人で創造する少女を描いたSF短編物語となっています。


ポーター・ロビンソン×A-1 Pictures制作のアニメーションMV「SHELTER」 (画像は公式サイトより)

VRの世界を1人きりの小部屋で作る少女の物語(画像はYouTubeより)

 ポーターさんはノースカロライナ州出身。2010年リリースの「Say My Name」で世界的な注目を浴び、2013年の1stアルバム「Worlds」は全米チャート18位に。24歳にしてエレクトリック・ミュージック界を牽引(けんいん)するアーティストです。また、彼は日本のアニメ・ゲームの愛好家としても知られ、これまでも楽曲、VJ、MVなどでオタクカルチャーを取り入れたり、海外のパーティーで何食わぬ顔でアニソンをかけたりしています。

 新曲「Shelter」は、ポーターさんが自身の盟友であるフランスの若き音楽プロデューサー・マデオン(Madeon)さんとコラボし、今年8月に発表したもの。MVの脚本はポーターさん自ら書き下ろしたもので、歌詞も物語に沿って作られています。

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「Shelter」の楽曲と脚本を制作したポーター・ロビンソンさん
楽曲を共同制作したマデオンさん

 アニメーション監督は赤井俊文さんが担当。キャラクターデザインは河野恵美さんで、ともにテレビアニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」に携わったスタッフです。美術は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「屍者の帝国」など数多くの背景を手掛けた竹田悠介さん。主人公・凛の声を演じるのは声優・歌手として活躍する三澤紗千香さんです。


主人公・凛はVRシミュレーターの小部屋で暮らす少女(画像はYouTubeより)

 物語の舞台はVRシミュレーターとなっている小さな部屋。17歳の少女・凜は、VR空間を操作するタブレット端末を手にこの部屋で目覚めます。1人きりで目を覚ました彼女は、自分が誰であるのか、なぜここにいるのかも覚えていません。外界から隔離された部屋で彼女は、タブレットを操作してVR空間に美しい草原や森・山などを作って暮らします。

 しかし、ある出来事がきっかけで彼女は記憶の一部を思い出し、そこから部屋の外の世界や自分の過去について関心を強めるように。


タブレットで絵を描くと、VRに色鮮やかな世界が出現(画像はYouTubeより)

VRの世界で自由に暮らす凛(画像はYouTubeより)

 ある日、凜はついに自分の過去と、本当の世界に出会います。そこには、なぜ自分がこの部屋にいたのか、なぜずっと1人だったのかという疑問への答えがありました。物語の結末は、ぜひ自身の目で確かめてください。非常に心をえぐるような内容でありながらも、ポジティブなメッセージを含むものとなっています。


明らかになる真実(画像はYouTubeより)

記憶の中の男性、その正体は……(画像はYouTubeより)

結末は自分の目で(画像はYouTubeより)

 このMVには公開直後から、アメリカのチップチューンバンド・Anamanaguchiや、ダンスミュージックのアカペラカバーで知られるPentatonixのミッチ・グラッシ(Michael Grassi)さんらアーティストから反響があり、日本でも「観たら普通に泣いてしまった」「鳥肌が立ちすぎてやばい」「1クールで観たい」といった声があがっています。

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 また、このMVはエモーショナルな物語に感受性の強いオタクであればあるほど心に刺さってしまうようで、リスナーからは「オタクでよかったわ」「エモみとオタみの最上級」「shelter聞いて崩れ落ちる」といった声も。うん、めっちゃ分かる。

Pentatonixのリードボーカルのミッチ・グラッシ
秋葉原のクラブMOGRAの店長D-YAMAさん
本当に今そんな気持ち

 楽曲「Shelter」は、現在SpotifyやApple music、Google Playなどでストリーミング配信されている他、iTunes Storeでダウンロード販売中です。

監督の赤井俊文さんもツイートしています

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