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初音ミク特集でも話題となった「DTMマガジン」が休刊 以後はYouTubeの動画配信で継続

創刊23年。DTM雑誌では90年代から残る中心的存在でした。

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 創刊23年の歴史を持つ「DTM(デスクトップミュージック)」雑誌で、VOCALOIDの特集号などでも話題となった「DTMマガジン(DTM MAGAZINE)」(寺島情報企画)が、11月8日に発売された2016年12月号Vol.265をもって休刊することを発表。以降をYouTubeチャンネルの動画配信で継続することを明らかにしました。


DTM雑誌の中心的存在「DTMマガジン」が休刊(画像はAmazonから)

 「DTMマガジン」は1994年に出版。当時はDTMが一般に普及しつつも、マニア向けの趣味という立ち位置の中で生まれた雑誌の1つでした。GS音源やXG音源といった上位MIDI音源が発売され新たなユーザーが増える中で、購入者がフリーで使えるデータを付録するなど、初心者から玄人まで幅広く対象とした誌面でDTM雑誌の中心的存在となりました。

 また、2007年11月号ではVOCALOID「初音ミク」の体験版を付属し話題となり、クリエイターだけでなくリスナーや若年層からの支持も獲得。以後、取り扱う対象を音楽ゲームや同人音楽などにも拡大。初心者向けのDTM入門法、作曲家・クリエイターへのインタビュー、プロ向けの打ち込みテクニックなどさまざまな内容を掲載してきました。

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初音ミク体験版の付属号は3日で完売するなど大きな話題に(画像はAmazonから)

 休刊号となるVol.265には、「DTM音源ヒストリー」としてDTMの歴史と雑誌の23年間を振り返る特集を掲載。「特別企画:DTMの未来」では、専門的なミキシング作業を自動でおこなうプラグインや、ネット経由で行われるオンラインマスタリングなどこれからの時代のDTM技術を考察。また、VOCALOIDユーザーへ向けた「脱初心者 VOCALOID調声入門」なども掲載されています。

 紙媒体のDTMマガジンはなくなりますが、現在も運営されているYouTubeチャンネルは引き続き継続されます。雑誌編集部は「今後はコンテンツを動画でご提供させていただくことで、紙媒体よりも分かりやすい情報をお伝えしていきたいと考えています。引き続きよろしくお願い申し上げます」とコメントしています。

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