カンガルーのヘッドロックが決まりすぎてる……！　犬を助けようとカンガルーに立ち向かった人の動画が話題に

　オーストラリアにて、犬を助けようとカンガルーに立ち向かった人の動画がYouTubeで公開され話題になっています。事は6月15日、奥地へ一緒にイノシシ狩りに出ていた犬がニオイを追いかけていた最中に起こりました。

　先行していた犬に車で追いつくと、そこにはカンガルーに見事にヘッドロックされた犬の姿が……！　なんとも笑ってしまいそうになるシュールな見た目ですが、捕まっていることに変わりはないので男性が助けようと近づいていくと、突如ヘッドロックしたまま蹴りで暴れるカンガルー。犬を逃がさないように必死な様子が結構な迫力です。

　それでも近づいてくる男性に、カンガルーは犬を放してその人とタイマンを張るような姿勢に。しかし男性もすかさずファイティングポーズをとり、先制の右ストレートをカンガルーの顔面にぴしゃり。するとこれには驚いたようで、一瞬のけぞった後は「何が起こった……？」とばかりにそのまま棒立ち状態になるカンガルー。これまでは何者かに操られてたのかと思うくらいの放心具合がこれまたシュールです。

　最終的にカンガルーはそのまま奥地に戻り、犬も無事に終わった今回の事件。説明によると、「イノシシ狩りがしたい」という末期がん患者の望みを叶えるために狩りをしていた最中に起きた出来事で、カンガルーに悪意は感じなかったものの、何か起こる前に立ち向かう必要があったと状況を述べています。

　海外の報道によると、その場面は狩りを含む旅でのハイライトだったと同乗した友人がコメント。さらに患者は12月1日に亡くなったことが明らかにされています。

　またカンガルーとの対決を見せた男性はある動物園の飼育係で、多くの問い合わせに対し同動物園は「この件でクビにはしない」としつつ「調査は行う」と発表。また報道によれば、本人は強くは当たらなかったとし、カンガルー側にケガはなかったと述べています。

　動画はおよそ2日間で約750万回再生を突破。コメント欄では、「カンガルーは犬を殺すつもりだった。男は正しいことをした」という声や、「彼（カンガルー）はただ遊んでいただけ」という声、またカンガルーの姿が鉄拳シリーズのキャラクター「ロジャー」に似ているというコメントも寄せられています。

（宮原れい）