糸魚川市、大火受け「ふるさと納税」が3日で7000万円以上 前年度総額の1.7倍集まる
応援メッセージとともに全国各地からふるさと納税が寄せられているとのこと。
22日に大規模な火災が発生した新潟県糸魚川市へ、22日正午から25日17時にかけて「ふるさと納税」が計3802件、7086万7726円寄せられたことを、市が発表しました。前年度の年間総額の1.7倍にあたる金額が3日間で寄せられたことになり、市は感謝とともに、寄附金は大火の被災者への支援と復旧・復興に役立たせると公表しています。
今回の「糸魚川市駅北大火」は22日10時28分に大町一丁目の飲食店で出火。強風にあおられ燃え広がり、翌日16時30分に「鎮火」状態に。全焼120棟を含む計144棟が被害に遭い、消防団員9人を含む11人がケガを負いました。
市の企画財政課によると、火災の発生直後から「今回の火災の被害にお役立てください」といった応援メッセージとともにふるさと納税が寄せられ始めました。糸魚川市では寄附金の使い道を普段は「街づくり」「子育て」などに設定していますが、22日午後、当面の間は今回の火災の復旧・復興に充てると告知。ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」でもトップページで「災害等寄附受け入れ自治体」として寄附を募っています。
寄附は次第に増え、北海道から沖縄まで全国各地から応援の声とともに多く寄せられたとのこと。市のふるさと納税は前年度(2015年4月~2016年3月)が計1096件、4101万2000円。件数でいえばこの3倍以上が3日間で集まったことになります。
市では寄附に対し「温かなご支援、激励のお言葉、心より感謝申し上げます」とコメント。26日から義援金の募集も開始し、ふるさと納税とともに支援を募っています。
(黒木貴啓)
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