“漫画の実写化の難しさを重々分かっている人”綾野剛、映画「亜人」で佐藤役に

　佐藤健×本広克行の初コンビで送る実写映画「亜人」の追加キャストが2月17日に発表され、作中で国家転覆を図る亜人のテロリスト“佐藤”役を綾野剛さんが演じることが明かされました。

　同作は、桜井画門さん講談社「good!アフタヌーン」で連載中の漫画作品が原作。“何度でも命をリセットできる”というセンセーショナルな設定が目の肥えた漫画好きをうならせ、コミックス（既刊9巻）の累計発行部数は540万部を突破、ポリゴン・ピクチュアズによる3部作の劇場版アニメやテレビアニメシリーズ2作も制作されました。

　実写映画は、「るろうに剣心」シリーズで好演をみせた佐藤さんを主演に迎え、「踊る大捜査線」シリーズで知られる本広監督の下、「るろうに剣心」のアクションチームも参加し“殺しても生き返る”設定を生かしたスタントなしのアクションシーンがプッシュされています。

　綾野さんは自らが演じる佐藤について、「原作とは年齢的な部分でも、ある種枯渇している部分でも、僕とは差がありますが、この映画の中で生きている佐藤はきちんと原作からいただいたニュアンスを非常に大切にしました」とコメント。原作の元軍隊上がりという佐藤のキャラクターを意識し、この作品に入る4カ月半前から体作りを始め、肉体をビルドアップ。本広監督が佐藤さんの上半身裸の写真を携帯の待ち受けにするほどだといいます。

　佐藤さんと綾野さんは、映画「るろうに剣心」以来となる共演。佐藤さんは「僕もですが、彼（綾野）もすごく漫画が大好きで読んでいて、漫画の実写化の難しさを重々分かっている人」と綾野さんを評し、「佐藤という役をやることの重さや、亜人という漫画の実写化について同じものをシェアできていて、同じ目線でいれたので、あとは必死にやるだけで、もちろん俳優としてもすごく信頼しているので、そっちは任せた、こっちはこっちでやるという安心感がありました」と綾野さんとの信頼関係が作品に良い効果をもたらしたことを語っています。

　このほか、主要キャストも発表。亜人の研究機関から救出され、以降佐藤と行動を共にする田中功次役には城田優さん、佐藤の呼び掛けに応じて集まった奥山役に千葉雄大さん、高橋役に山田裕貴さんらのイケメン亜人チームに。

　また、彼らと相対する厚生労働省・亜人管理委員会の超ドS官僚戸崎優役にはNHK連続テレビ小説「マッサン」などの熱い演技が印象的な玉山鉄二さん。戸崎に付き従う亜人の下村泉役には元AKB48の川栄李奈さん、主人公・圭の妹・慧理子には実写ドラマ「咲-Saki-」の宮永咲役で注目が高まっている浜辺美波さんが起用されています。

　撮影は1月10日にクランクアップ済み。公開は9月30日です。