血みどろシーンの後でも余裕でホルモン! 「仮面ライダーアマゾンズ」シーズン2のヒロイン・白本彩奈は強心臓!?
カラスアマゾンに変身するミステリアスな少女を熱演。
Amazonプライム・ビデオで4月7日からの配信が決まった「仮面ライダーアマゾンズ」シーズン2。2016年に配信・放送されハードでダークな世界観が高評価を受けたシーズン1の5年後を描く続編は、アマゾンに育てられた少年・千翼(ちひろ)=仮面ライダーアマゾンネオと、アマゾン化した父親に殺され生体兵器(カラスアマゾン)となったヒロイン・イユを中心に、シーズン1のキャラクターたちと絡みながら新たな物語が展開されます。
イユを演じるのは女優の白本彩奈さん。現在14歳ながら、NHK Eテレ「すイエんサー」ではMCを務めるなど幅広く活躍する彼女に、同作の力や役への思い、さらにプライベートなことまで聞いてみました。
―― 仮面ライダーシリーズへの出演は初ですよね。白本さんにとって仮面ライダーといえば?
白本 朝の仮面ライダーの印象が強くて、正義のヒーローだと思っていたんですけど、「アマゾンズ」は正反対というか、全然違う世界観で。シーズン1を見ていたので違和感はなかったですけど、でもやっぱりいろいろな面で違うんだなと。ドラマよりもドラマっぽい人間関係を描いていて、見ごたえがあると思っています。私もアマゾンズのイメージを壊さないようにしないとという意識が高くて。
―― 壊しちゃいけない「アマゾンズ」のイメージ?
白本 「アマゾンズ」は、せりふをいい意味で淡々と言う、深い意味が込められているんですけれど、重くは言わない。動きも、単純に動くのではなく考えて動いていたり。言葉にするのが難しいんですけど、シーズン1で見た感じを壊さないようにと思っています。
―― なるほど。イユという役柄はどんなイメージで演じていますか?
白本 イユは無感情で無表情なんですけど、果たして本当に気持ちがないのか、隠された思いを感じさせるキャラクター。どういう思いで言葉を発しているのかを感じていただけるようにと思っています。
―― 役作りで難しいところはありますか?
白本 苦労して役作りをしているわけではないんですが、あまり深く台本を読むと(他の)みんなのイユへの思いだとかが分かって演技をしていても表情に出てしまうから、台本は自分のところだけを読んで、ほかは深く読まないようにしています。
―― 変身する役というのも初めてですよね。第1話の変身直前、バク宙をするシーンがあって驚きました。
白本 変身する役は初めてなので、カッコイイなと思いましたし、変身後はスーツアクターの方がやっているんですけれど、敵をぶっ倒したりしたら「よっしゃー!」という感じになります(笑)。
バク宙はワイヤーアクションですね。初めてやったんですが、思ったよりすんなりできました。アクション監督にも「普通のアクションの人よりもうまいよ。才能あるよ」と言われて。私、今陸上部に入っていて、鍛えられていたからですかね。ハードル専門なんですが、ハードルだったらこの業界では誰にも負けない気がしています。
―― 映像で見る白本さんと、こうして話している白本さんは、ものすごいギャップが(笑)。
白本 よく言われます(笑)。普段私と関わっている方が見るとイユには違和感あると思うんですけれど、でも普段から冷たい役だったり意地悪な役だったり、あまり普通の子の役がないので、自分ではそこまで違和感はないんです。
―― 仮面ライダーアマゾンネオ役の前島曜さんの印象は?
白本 曜くんとは仲いいですよ。曜くんは演技の仕事がこれが初めてでかつ初主演。多分自分でもいっぱいいっぱいみたいで、見ていて大変だなと思うときはなるべく話しかけないようにしています。千翼の役も、みんなから好かれて自分もみんなのことを好きという役ではなく、興味ないものは興味ないという役なので、あまりイユと仲良くなったら良くないかなと思って。私もイユを演じている間は全くしゃべらないですし。
小2にして女優目指す、憧れは「中井貴一さん」
―― ところで、白本さんが女優になろうと思ったきっかけって何ですか?
白本 この世界に入ったのは3歳のときなんですけど、本格的に仕事をやりたくて小学2年生のときに今の事務所に移ったんです。そのときから女優になると決めていて、それからは曲げてないです。
―― かなり早くから女優を志したと。ちなみに当時、白本さんの中で女優といえば?
白本 小学校4年生のときはドラマをされていた北川景子さん。ママが小雪さんのファンなので、小雪さんのイメージも勝手に持っていました。
あとは、以前共演させていただいた中井貴一さん。その作品に出演したことで私は変われたと思っていますし、中井さんとはいつもメールでやりとりさせていただいていて、すごい応援してくださっています。今でも中井さんに一番憧れているというか、見ていてほしいなと。
でも、この人みたいになりたい、というのはないんです。失敗を恐れずに何でもぶつかっていけるような女優さん、迷ったらやる、与えられたものはぶつかっていくという気持ちでやっていける女優さんになりたいです。
―― やはり度胸がいいですね。
白本 怖いもの知らずともいわれます(笑)。
―― 役として今後やってみたいのは?
白本 以前、別の作品に出演したときのインタビューで同じことを聞かれて「ミステリアスな少女」と答えたら、アマゾンズが決まったんですよ! いろいろな役をやってみたいなと思っていますけど、恋する乙女などにも挑戦してみたいです。これまでにも意地悪の役も元気な役もやってきて、今さらかわいい役ができるのかな? とも思っているんですが(笑)。
―― 「すイエんサー」にも出演されていますよね。幅が広い。
白本 バラエティーに出ているのは、本当の自分を知ってもらいたいというのもあります。意地悪な役をやっているとそう見られやすいですから、本当はこんな元気なんだよというのも見せたいし、何にでも当たっていく姿も見てもらいたいと思っていて、「すイエんサー」でも、言われたら何でもやってます(笑)。演技は自分が好きなので本当に楽しいしやりがいも感じられますし、バラエティーでは本当の自分を出せるという意味で楽しくやらせてもらっています。
―― この勢いなら歌も歌いそう(笑)。
白本 歌にもすごく興味あります。前からマネージャーさんともよく話していて、機会があったらやりたいなと。ママが歌手だったので、歌には厳しくて、私も月3回くらいでカラオケに行っています。
―― オフの日はカラオケざんまい?
白本 いや、満足いくまで寝ています(笑)。今は朝が早いので、寝ることの大切さがすごく分かって。友だちと出掛けるときも前もって約束せず「今日どう? じゃあお買い物行こう」という感じ。何もプランを建てずに気の向くままに過ごすのが好き。あ、でもおいしいものを巡ったりするのは好きです。
―― グルメだ(笑)。最近はどんなものをよく食べるんですか?
白本 私ホルモンが大好きなんです! こよなく愛しています。アマゾンズの現場で血だらけになるシーンがあるんですが、生肉がそこら辺に置いてあって、「わー気持ち悪い、これは当分肉は食べられない」と思ったんですけど、その日の夜にホルモン食べに行きましたし。ホルモンだけはいつでも食べられますね。
―― 強い(確信)。そういえば白木さんはベラルーシと日本のハーフですよね。ベラルーシではアマゾンズはどう受け止められますかね?
白本 (ベラルーシの)おばあちゃんやおじいちゃんにこの話をしたときは「何それ? 変わってるね」と言われましたね。アマゾンズのような作品はベラルーシにはないと思うし、こんなに血が出たりするのは悪影響だとか批判もあるでしょうけど、中身を知ってもらえれば絶対面白いと言ってもらえると思います。それくらい面白い作品ですから。
―― 最後に、ねとらぼの読者に一言お願いします。
白本 シーズン2から初登場のイユ、「何で出てきたの?」という方もおられると思うんですけれど、「アマゾンズ」の世界観は絶対壊さないし、もっと「アマゾンズ」の世界観を知ってもらいたいと絶賛頑張り中ですし、シーズン1とはまたちょっと違った視点から見てもらって、シーズン2のキャラクターの方も大切にしてもらいたいなと思います。
(ADAKEN)
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