美術館で話題の“猫と警備員の攻防”、トートバックになる 浮世絵風の化け猫に変身
「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」開催中の尾道市立美術館に侵入しようとした黒猫。とうとうトートバックになりました。
猫がテーマの企画展を開催している美術館に、本物の黒猫が侵入を試みる……そんな珍事で注目を集めた尾道市立美術館(広島・尾道)。警備員との攻防を捉えたニャンニャン写真はTwitterで3万回以上リツイートされていますが(関連記事)、こちらを歌川国芳の浮世絵風にデザインしたトートバックが、4月19日に同館で発売されることになりました。仕事が早い、そしてかわいい。
トートバックでは、美術館に侵入しようとする黒猫を国芳「東海道五十三対」の大きな化け猫のように描いています。開催中の「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」で国芳の浮世絵を展示しているほか、館の入り口に巨大な猫のオブジェを設置しているのにちなんだイラストとのこと。横では警備員が猫を制し、下には「Let me in !」「No, no」の文字を小さく配置。味のあるデザインに仕上がっています。
同館の公式Twitter(@bijutsu1)が例の写真を投稿したのは3月22日。スタッフ間で4月初旬から「トートバックを正式に作りたい」と話が出ていたところ、写真への「いいね」数がとうとう9日に10万を突破したため記念に発売することになりました。原案とデザインはそれぞれ美術館スタッフが担当。制作までの全てを館内で手掛けたことも、商品化の早さにつながっているようです。
価格は1500円(税込)。スタッフも少ないため通信販売はせず、館内限定販売となります。数量も当初は「サンキュー」ということで390枚用意していましたが、Twitterでの発売告知に対する反響を受け増産を予定しているそうです。
ちなみに黒猫は、近所でもおなじみの飼い猫「けんちゃん」(関連記事)。美術館が散歩コースなのでその後も警備員と対峙する事案が発生したらしく、18日朝にもトートバックを記念して警備員とのツーショット写真を撮影していました。仲いいな。
(黒木貴啓)
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