ニュース

幻のファミコンカセット「茶色いゾンビハンター」の正体が発売30年目にしてついに判明 都市伝説かと思いきや本当に存在

当時のプログラマーへの取材から正体が判明。

advertisement

 ゲームコレクターの間では長らく「幻のカセット」とされていた、「茶色いゾンビハンター」の正体が、30年越しでついに判明しました。ブログ「ファミコンのネタ!!」で、その真相や判明の経緯について詳しくまとめています

 「ゾンビハンター」はもともと、ゲーム雑誌「ハイスコア」と、エスキモーのアイス「ゾンビハンター」とのコラボレーションから生まれたファミコンソフト。開発は「ハイスコア」編集部が担当しており、アイスを購入した人の中から抽選で8000人に、同名のゲームソフトをプレゼントするという大型企画でした(反響が大きく、後に「通常版」として一般販売することに)。

エスキモーのアイス「ゾンビハンター」
プレゼント告知が掲載された当時の「ハイスコア」

 しかし「ゾンビハンター」を巡っては1つ、大きな謎が残っていました。それが「どうやら茶色いカセットのバージョンがあるらしい」というもの(本来のカセットは黒)。コレクターの間では以前から目撃情報があったのですが、あまりにも目撃数が少なく、またそもそもなぜ色違いが存在するのかも不明で、長らく「茶色いゾンビハンター」は“正体不明”のカセットとして扱われていたのでした。

advertisement
茶色いゾンビハンター(※イメージ)

 今回謎がとけたのは、「ファミコンのネタ!!」管理人のオロチさんが、元ハイスコアのスタッフであり、「ゾンビハンター」のプログラマーでもある大森田不可止さん(@omorita)に直接尋ねたことがきっかけ。大森田さんの回答はなんと、「私が手作りして送ったもの」という衝撃的なものでした。

 大森田さんによると、茶色バージョンは全部で100本くらいあり、「発送が遅い」とクレームが来た人にだけ手作りで送っていたのだとか。当時ファミコンのカセットは任天堂しか生産できませんでしたが、基板とカセットの外側だけ譲ってもらい、個別にデータを書き込める「EPROM」というROMを使って手作りしていたそうです。

 オロチさんによれば、「ゾンビハンター」の流通数は累計約9万8000本(アイス版の8000本を含む)なので、茶色版の割合はおよそ「980本に1本」ということになります。当時プレゼントキャンペーンに参加していて、手元に「ゾンビハンター」のカセットがある人は、自分のカセットが何色だったか、一度確かめてみるとよいかもしれませんね。

「ゾンビハンター」ゲーム動画
※画像提供:ファミコンのネタ!!

関連キーワード

ファミコン | ゲーム

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  3. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  4. “女子小学生”がメンズカットしたら……「え!」 その驚きの大変身に「な、なに!?」「絶対モテる」と反響
  5. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  6. パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
  7. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  8. 正体不明の「なにかふしぎなもの」がハードオフで販売→Twitterで情報集まり正体が判明
  9. 「起動しません」 ハードオフで4000円のジャンクPS4購入→電源入れると“驚きの結果”に「そんなことあるんだ」
  10. 「とんでもないものが売ってた」 ハードオフに“33万円”で売られていた「まさかの商品」に思わず仰天