インタビュー

母で、学生で、YouTuber――「別人になれるメイク動画」で人気のマリリンさんに話を聞いてみた(4/4 ページ)

YouTuber、一児の母、学生とさまざまな顔を持つマリリンさんに取材しました。

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――若者以外から反応をもらうこともあるんですか?

 「アラフィフ」というか、50歳前後の方もけっこう多いですよ。「子どもからマリリンさんの動画を教わって、見てたら私もメイクしたくなった」「久しぶりに旦那から『かわいい』っていわれるように」って。

――ああ、それもステキな話だなあ。

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 そうですよね。でも、私が本当に伝えたいのは、メイクのやり方じゃないんですよ。

 こういう話をするべきか悩んだんですが……私の根本的な思いは、諦めないことの大切さを伝えることにあるんです。

 例えば、特に学生さんが陥りやすい気がするんですけど、学校のような限られた世界にいると、人間って視野が狭くなると思います。そして、「その世界の価値観、人間関係がすべて」みたいな状態になっているときに挫折してしまうと、「自分には居場所がない」「将来の希望が見いだせない」って感じてしまうものだと思うんですよ。

 でも、本当はそうじゃなくて。たとえ失敗しても自分がやりたいことを貫けば、絶対に道は開ける。私はそう信じてるんです。

 いじめも、すごくつらいですよね。学校には大人でも信じられないような、生きていることが嫌になってしまうような、ひどいいじめがありますから。私は、そういうときは逃げてもいいと思ってます。だって、それは逃げじゃないですもん。そこから立ち上がって、前に進むための手段です。

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 正直、私も学校に行かない時期がありましたけど、そのあいだは絵にすごく集中できて、自分の目標を持つ機会になりました。過去の出来事は不思議と未来につながっていくもので、私の場合、そうやって頑張った絵や芸能界の経験が、今の活動に役立ちました。もちろん、当時はこんな結果になるなんて思ってなかったですけどね。

 いじめやコンプレックス、挫折、将来の夢が見つからない、夢はあるけど踏み出せない……悩みはいろいろあります。でも、そういうつらさの分だけ他人に対して優しくなれるし、トントン拍子に行った人より粘り強くなれるはずです。

 だから、厳しいことがあっても、自分の夢をひとつ見つけて、進んでいってほしいんです。向かう方向は人によって違うと思うんですが、私はそれがYouTuberでした。自分の言葉を発信できる仕事ですから、それを生かして「どんな経験も、いつかきっとプラスに変わる」って伝えていきたいですね。


 過去のコンプレックスや挫折体験を見つめ直し、現在のポジティブな生き方に反映してきたマリリンさん。「受け入れることと、そこから前に進むこと」を何度も繰り返してきた彼女は、今日も多くの人に支持される動画を作り続けています。

マッハ・キショ松

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