映像化の歴史がまた1ページ 「銀河英雄伝説」3部作で実写映像化
制作は中国の「稼軒環球映画会社」。第1作は2020年公開。
田中芳樹さんのSF小説『銀河英雄伝説』が、中国の映像制作会社「稼軒環球映画会社」により3部作の実写として映像化されることが公式サイト上で発表されました。第1作の公開は2020年を予定しています。
未来の銀河系を舞台に、専制君主制の「銀河帝国」と民主共和制を掲げる「自由惑星同盟」、銀河帝国の自治領ながら経済国家として両陣営に関わる「フェザーン自治領」の三者が絡み合う壮大なストーリーが人気の同作。これまで、劇場用長篇作品やOVA(本伝110話、外伝52話、長篇作品3本)など映像化されてきましたが、実写を手掛けるのは、中国の大手企業グループ傘下にある稼軒環球映画。
総裁の銭重遠さんは20年来の『銀河英雄伝説』ファンで、「『銀河英雄伝説』の映像化は、自分が若いころの夢であり、いまは大変興奮している。『銀英伝』を知っている人はもちろん、まだ知らない人たちにも『銀英伝』の魅力が伝わるような作品に仕上げていきたい」と実写映像化への情熱を語りました。
また、先日、一部ネットメディアで『銀河英雄伝説』のポスター風の画像が取り上げられたことについては、「あくまでも社内用の検討資料が流出してしまったもので、田中先生をはじめ関係各所に大きなご迷惑をお掛けしてしまった。公開にあたってはさらに力を入れたビジュアルをお見せする」としています。
原作者の田中芳樹さんは今回の映像化について、「自分の書く小説作品は、実写映像化が不可能だとばかり思っていました。今回、このようなかたちで実写映像化が進み出したことで、より多くの皆さんに『銀河英雄伝説』を知って頂くことができると思います。私自身もひとりの観客として、完成を楽しみにしています」と語っています。
なお、キャストはまだ明かされていませんが、田中さんの事務所らいとすたっふ代表の安達裕章さんはTwitterで「登場人物も全員中国人なんですか? という質問が来たけど、そんなことないから(笑)。先方から見せられた『このキャラはこの人にお願いしたい』リストを見て、『ぐぅ…。やはり予算があると違うわ』と思った私」とツイートしており、潤沢な予算での制作体制となっていることがうかがえます。
関連記事
テレビアニメ「封神演義(仮)」の新ビジュアル公開にネット歓喜! 妲己に黄飛虎、普賢真人も
追加キャスト発表はまだですか!「君の名は。」がハリウッドで実写映画化!
『電影少女』が実写ドラマに テレ東で1月放送 原作の25年後が舞台
原作漫画の主人公・弄内洋太の甥がドラマの主役。野村周平さんが演じます。「銀河英雄伝説」35周年記念展開催 奇跡的に発見された資料や、模型480隻を集めた艦隊決戦再現コーナーも
いよいよ開催。「銀河英雄伝説」が漫画に 「封神演義」の藤崎竜さんが描く
10月8日発売の「週刊ヤングジャンプ」45号で連載が始まる。新アニメ「銀河英雄伝説」は2018年4月放送開始! ラインハルト役は宮野真守、ヤン役は鈴村健一に
9月20日開催のイベントで明らかに。アニメ会社アートランドが債務整理へ 「超時空要塞マクロス」「銀河英雄伝説」「蟲師」などの名作を手掛ける
なんとか復活してほしいものです。※追記・訂正あり
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.