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NHK朝ドラ、2018年10月からは「まんぷく」 即席麺の発明者・安藤百福と妻をモデルにした人生逆転物語

テーマは「復活の物語」。

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 NHKは連続テレビ小説の第99作目「まんぷく」を発表しました。インスタントラーメンを開発した日清の創始者・安藤百福氏とその妻・仁子氏の半生をモデルに、戦前から高度経済成長時代にかけ大阪を懸命に生き抜く夫婦の成功物語となります。放送は2018年10月~2019年3月。

NHK平成30年度後期連続テレビ小説「まんぷく」(NHK PRより)

 ドラマの舞台は戦前の大阪。母子家庭の三姉妹の末っ子として貧しいながらもおおらかに育ったヒロイン・福子は、バイタリティーあふれる青年実業家・萬平と恋に落ち結婚する。しかし萬平は「日本一の商売人」を目指して次々と事業を手掛け、大成功したかと思えば大失敗と、生活は激しい浮き沈みの日々。福子もそんな夫を引っ張っていく強い女に成長する。全てを失ったどん底からの最後の敗者復活戦、ついに2人は世紀の大発明・インスタントラーメンを創り出す――そんな人生大逆転までの苦難の道のりが描かれます。

モデルとなっている安藤百福氏(中公文庫『転んでもただでは起きるな! - 定本・安藤百福』より)

 「まんぷく」のタイトルは福子と萬平の名前を合わせたものであり、食と幸せのシンボル「満腹」という意味と、日本の朝に「福=幸せ」がたくさんあふれますようにという願いが込められています。

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 脚本は、テレビドラマ「HERO」「海猿」「ガリレオ」シリーズやNHK大河ドラマ「龍馬伝」を手掛けた福田靖さん。制作統括の真鍋斎さんは「まんぷく」のテーマについて、多くの中からあえて1つあげるとすれば「復活の物語」であるとコメントしています。

 「福子さんと萬平さん夫婦は、激動の昭和を生きる中で、さまざまな浮き沈みを経験します。いわれなき罪で当局に捕まってしまったり、事業に失敗して財産を失ったり……。そこから何度もはい上がって、世紀の発明を成し遂げたときには、二人は40歳をゆうに超えていました。心折れるときも、きっとあったと思います。しかし、彼らは高らかに言うでしょう。『人はいつだってやり直せる』と」(真鍋さん)。

 プロデューサーは堀之内礼二郎さん、演出は渡邊良雄さん、安達もじりさん。夫婦役を誰が務めるのか、キャスト含め詳細の発表を待ちたいところです。

脚本家・福田靖さんコメント「脚本にあたって」

 「まんぷく」は安藤百福夫人の仁子さんをモデルにした “福子さん” のドラマです。ただ、実は仁子さんを取材した本は一冊も出ていません。ネットや過去の雑誌を検索しても、仁子さんに関する記事は皆無です。ということは “福子さん” は、ほとんど架空の人物になるわけです。

 もちろん、関係者の方々への取材は可能な限りしました。百福さんが成し遂げられた偉業の事実は “萬平さん” がドラマチックに再現してくれるはずです。

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 でも、夫を支える妻、夫婦と共に暮らす妻の母 “鈴さん” の三人が織りなす物語は、限りなくフィクションになるでしょう。だったら、誰もが元気になれる楽しい “朝ドラ” にしなければ意味がありません。「毎朝15分の美味しいエンターテインメント!」をお届けします!

制作統括・真鍋斎さんコメント「いつだってやり直せる」

 半年間のドラマを描いてゆくにあたって、「これです」と言い切れるたった一つのテーマを提示するのはなかなかに難しいことです。「まんぷく」も多くのテーマを含んでいますが、それでは何も語ったことにはならないので、あえてひとつ、このドラマの大切なテーマを申し上げるとすれば、これは「復活の物語」であるということでしょうか。脚本をご担当いただく福田靖さんにご提示いただいたテーマの一つです。

 福子さんと萬平さん夫婦は、激動の昭和を生きる中で、さまざまな浮き沈みを経験します。いわれなき罪で当局に捕まってしまったり、事業に失敗して財産を失ったり…。そこから何度もはい上がって、世紀の発明を成し遂げたときには、二人は40歳をゆうに超えていました。心折れるときも、きっとあったと思います。しかし、彼らは高らかに言うでしょう。

 「人はいつだってやり直せる」と。

 そうした物語のテーマをともに見つけてくださった福田さんとは、私は7年ぶりのお仕事となります。大河ドラマ「龍馬伝」でご一緒したときに、脚本の随所に散りばめられたユーモアが、比較的ハードな内容の大河ドラマの中にあって、キラりと光っていました。そのセンスをもって、いつか “朝ドラ” をご執筆いただきたいと思っておりましたところ、念願かなって「まんぷく」で結実いたしました。

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 楽しくて明るい、それでいて “実のある” 朝のドラマを目指します。よろしくお願いいたします。

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