銀座ロフトの「意識高い案内板」がデザイン的敗北 どうしてこうなったのか、店側に聞いてみた
どうしてこうなった。
変わり種な商品が豊富で、学生にも人気の雑貨店「ロフト」。そんなロフト店内の「意識が高すぎる案内板」がデザイン的に失敗ではないか? とSNS上で議論の対象になっています。そこで今回は、この状況をどのように捉えているのか「銀座ロフト」に直撃してみました。
話題になっているのは、2017年6月にオープンした銀座ロフト。4フロアにわたり多様な商品を取りそろえ、工夫されたレイアウトが特徴の店舗です。ところが、そんなフロアの商品を示す案内板の内容に「分かりづらい」とツッコミが集中しています。
案内板には「3F ボディー&ビューティー」「4F ホームソリューション」「5F ワーク&ステイ」「6F ネクストクリエーション トラベル モバイルツール」の表記が。確かに、横文字が多くてちょっと分かりづらい気がします。そしてよく見ると、案内書きの上にはこっそりと「美と健康のフロア」「生活雑貨のフロア」「文房具のフロア」「バラエティ雑貨とアートのフロア」と、印字されたテープで日本語の説明が上書きされていました。
これを発見したTwitterユーザーのろきお(@ro_ki_)さんは、「銀座ロフトのデザインの失敗、せめてもの黄色テプラにしみじみしてしまう」と案内板の写真付きで投稿。このツイートは広く拡散され、他のユーザーからも「スタイリッシュの迷走がすごい 」「日本語で良かったのではないか?」と案内掲示板の様子を心配する声が多く見られました。
そんな「銀座ロフト」ですが、なぜテープで処置する事態になってしまったのでしょうか。また今後案内掲示板のデザインが変化することはあるのでしょうか? 銀座ロフトの広報担当者に直撃してみました。
なぜ案内掲示板にテプラで追記が? 広報担当者に真意を聞いてみた
――銀座ロフトの案内掲示板がテプラで追記されているようなのですが、これはお客さんの声を反映して追記したものなのでしょうか?
ロフト: その通りでございます。
――追記されたのはいつ頃ですか?
ロフト: 昨年(2017年)の12月20日過ぎのギフトを売り上げるシーズンの際、一時的処置としてそのように追記いたしました。ギフトを売る繁忙期のシーズンともなると、普段ロフトを利用しないお客様も多数ご来店して下さるのですが、その際一部のお客様から「案内掲示板から商品がどこにあるのかが分かりづらい」という声をいただきました。そこでお客様の声を反映するため、内容に関して修正した形になります。
――今後、こちらの案内掲示板を作り替えるご予定とかはあったりするのでしょうか?
ロフト: 現在検討中です。
――最後に店舗作りで意識しているポイントについて教えてください。
ロフト: 案内掲示板含め、銀座ロフトは開店当初からお客様の声を積極的に取り入れ日々進化し続けることを心掛けています。特にお客様のニーズに合った商品を取りそろえるよう配慮しているため、ロフトを利用される皆さまには、取り扱う商品の移り変わりとともに、次世代のロフトを感じてもらえれば幸いです。
というわけで、銀座ロフトの案内板はデザインの変更を含め、対応を検討中とのことでした。最初のデザインは確かに分かりにくい部分もありましたが、テープでの対応はお客さんの声になるべく早く対応するためのものだったのですね。
なお、発端となったツッコミツイートを投稿したろきおさんも、店内のサービスについては、「いつ行っても店員さんは笑顔」と満足な様子。今後の案内板の進化にも期待です。
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