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スピルバーグ監督最新作「レディ・プレイヤー1」に三船敏郎も登場? 原作者の強すぎる日本愛

ガンダム、AKIRA、デロリアン、春麗、ハローキティなど大集合で何が始まるんです?

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 ガンダムや春麗、キングコングらが電脳空間で共演している予告編でも話題を呼んだスティーブン・スピルバーグ監督の最新作「レディ・プレイヤー1」(関連記事)。4月20日の日本公開を前に、特別映像解禁セレブレーションイベントが2月1日に新宿歌舞伎町の「VR ZONE SHINJUKU」で行われました。来日した原作者のアーネスト・クラインらに「ソードアート・オンライン(SAO)」原作者の川原礫さんや「ワンパンマン」の作画を手掛ける村田雄介さんらが漏らした感想などをお届けします。


「レディ・プレイヤー1」の原作者やプロデューサーと共に日本のクリエイターが集結

 2011年に発表された小説『ゲームウォーズ』を映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が映像化した同作。2045年のアメリカ・オハイオ州コロンバスを舞台にバーチャルリアリティの世界"オアシス"に隠された宝の卵をめぐるSFアクションアドベンチャーです。

反響を呼んだ映画「レディ・プレイヤー1」予告

「レディ・プレイヤー1」のプロデューサーのドナルド・デ・ライン(左)と原作者のアーネスト・クライン(右)
新たに解禁された特別映像

 日本のポップカルチャーを見て育ったという原作者のクラインは「劇中に出てくる"オアシス"では自由にアバターが作れて自分の好きな映画やアニメやゲームのキャラクターの姿にできるし、何をさせてもいい。『スター・ウォーズ』や『スタートレック』などの世界がそれぞれの惑星として存在していて『ストリートファイター』の春麗やリュウ、『マクロス』、『カウボーイ・ビバップ』のソードフィッシュ、サンリオのハローキティなど、日本のアニメやゲームキャラクターも数多く登場している」と紹介。

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スピルバーグ監督が原作の大ファンと聞き、「いい意味でショックだった」と語る原作者のアーネスト・クライン

 「他にどんなキャラクターが出るか?」と観客から質問が寄せられると、「劇中に登場する日本の俳優の森崎ウィンさんがアバターとして三船敏郎さんの顔を使っている。それはスピルバーグ監督が三船敏郎さんと友達で、ご家族から許可をいただいたから」と明かす場面もありました。

 また作中のレースシーンでは漫画『AKIRA』に登場する金田のバイクや「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアン、「スピード・レーサー(マッハGoGoGo)」、「マッドマックス」のインターセプターも登場。「機動戦士ガンダム」のRX-78ガンダムのコンセプトアートが披露されると会場は最高潮の盛り上がりに。


「スピルバーグ監督の作品をプロデュースできることは最高の経験」と語るプロデューサーのドナルド・デ・ライン

 プロデューサーのドナルド・デ・ラインは「監督が初めて台本を読んだ時点でとても興奮し、すぐに原作読んで、ほどなく映画化が決まりました」と映像化がかなりスピーディに決まったことを披露。一番のこだわりは「重要なのはクラインの原作の世界観に忠実で逸れない点」とのことです。

 続けて「本作品は壮大なSFアクションアドベンチャーであると同時に、少年の心の成長を描いた物語。バーチャル世界のオアシスは素晴らしいが、生身の人間との友情や人間関係が重要であると学んでいくんです」と同作の隠れた見どころを紹介しました。


「SAOもオアシスの惑星のひとつにしてほしい」と語る「ソードアート・オンライン」原作者の川原礫さん

 同イベントには日本を代表するクリエイターも登壇。「ソードアート・オンライン(SAO)」原作者の川原礫さんは、「映像がリッチ。VRの面白さは仮想と現実の対比だが、今作の現実世界に登場する『スタックパーク』の風景は最高にクールでパクりたい」と思わず心情を吐露。

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劇場版「ソードアート・オンライン」の伊藤智彦監督は「アメリカと日本のVRの考え方の違いが観られるのではないかと期待しています」とコメント

 また、「ワンパンマン」の作画を手がける村田雄介さんは「スピルバーグ監督作品に育てられたと言ってもいい。今作はVRという新しい技術を題材にしつつ、80年代の魅力的なキャラクターがモチーフで僕らの世代にはがっちりくる」と期待を募らせていました。


「ワンパンマン」の作画・村田雄介さんは「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のコミカライズを手掛けることを発表

 ガンダムのプラモデルパッケージなど多数のイラスト作品を手掛ける開田裕治さんは「ガンダムに燃えますよね、僕らの世代のキャラクターが最新技術で映像化されて、活躍して、それを映画の天才、スピルバーグ監督が作るなんて。こんな燃えるシュチュエーションは他にありますか!」と興奮気味に賛辞を贈りました。


イラストレーターの開田裕治さんは「よくぞ、この原作を書いて、映画にしてもらいました」と絶賛

 アメコミ評論家の杉山すぴ豊さんは「ゲーム、アニメ、ビジュアルエフェクトを駆使した映画など、いわゆるオタクカルチャーができあがったのが80年代。その魅力的な80年代をけん引してきたスピルバーグ監督がこの映画を作るというのが面白いところではないか」と解説しました。


「80年代が大事なポイント」と語るアメコミ評論家の杉山すぴ豊さん

 さらに杉山さんは「レディ・プレイヤー1」の原作に、かつて東映が制作した「スパイダーマン」のレオパルドンが登場したことについてクラインさんに尋ねると「東映版スパイダーマンのファンで字幕なしのオリジナルを見たが、日本版の方がクールで腹が立った」と当時のエピソードを披露し、会場からは大きな笑いが。

 「私は日本のクリエイターからインスピレーションを受けた。願わくば、お返しに私の映画からもインスピレーションを与えられたら」と作品のできに自信をのぞかせたクライン。また「レディ・プレイヤー1」を使ったアートワークを見てみたいというクラインの提案に「こんなに豪勢な集合絵を描くチャンスはなかなかない」と開田さんと村田さんが即快諾すると会場からは大きな歓声が湧き上がりました。

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「一晩中語りたい」と次回のイベントを示唆した両氏

 イベント会場では同作品に登場するキャラクターに扮(ふん)したコスプレイヤーをはじめ150人の参加者が集まり、終始和やかな雰囲気で盛り上がりをみせていました。スティーブン・スピルバーグ監督の最新作「レディ・プレイヤー1」は4月20日に全国公開されます。


会場にはコスプレイヤーも多数

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