さよならPHS。往年の名機「京ぽん」をいま使ってみた 11万画素のカメラで写す、2018年の東京(2/4 ページ)
PHSは2018年3月31日に新規受付を終了します。
「おすすめブックマークサイト」の多くがサービス終了
やはり使いたくなるのは、当時鳴り物入りだったOperaブラウザです。なおブックマークの「おすすめ」には幾つかのサイトがプリセットされ、無料・有料の情報サイトを利用できました。
現在ではほとんどのサービスは終了し、見ることができませんが、「時事通信ニュース」「日経マネー&スポーツ」「ATIS交通情報」「懸賞 当選の日々」「ゴルフPAR72」などは今も閲覧できました。まだ生きているのか、すごいな……。
「京ぽんだー! 何でもできるぞー」は2018年でも通用するか
それでは、当時のネット好きを魅了した京ぽんで、本格的なブラウジングを行ってみましょう。
当時は「わーい京ぽんだー! 何でもできるぞー」とモナーがはしゃぐAAが2ちゃんねるなどで大人気になっていましたが、「何でもできる」存在だった京ぽんは、この2018年においても「何でもできる」のでしょうか? おそるおそるトライしてみます。
いきなり……ページが開くのが遅いです。スピードテストによると、そのスピードは74Kbpsほど。おそらく4xパケットを採用していると思われます。これは、32Kbpsのパケットを4つ束ねて使うもので、64kbpsが最高だった当時のモバイル界の中では最大128Kbpsという夢の高速を実現したPHS自慢の技術でした。しかし今となってはかなりの遅さ。
4xパケットは、当初1万円近くした高級なモバイル回線でした。しかし、LTEの速度に慣れてしまった現在では、とても使い物にならないスローさ。思わず地団駄を踏んでしまうほどの低速です。そのため、どうにか快適にブラウジングするには「画像をオフ」にするしかありません。このテキストのみのネットサーフィン、昔を思い出します。
Twitterはどうにか見られた!
いまをときめくサイトは、果たしてつながるのでしょうか。まずはTwitterです。変な表示にはなりますが、何とかギリギリ使えました! PHSからのツイートも反映されています。しかしなかなかタイムラインが見づらい、詰め込みレイアウトです。
続いてFacebook。こちらは「メモリが不足しています」と出て、全くページを開くことができません。Amazonもなぜかログインができず、YouTube、ニコニコ動画はろくに動画ウィンドウも表示されずアウトでした。
ガラケーの味方、mixiは今でも快適に使用可
しかしここで面目躍如がやはりmixi。今も残る「mixiモバイル」からページを開くことができました。当時のガラケー全盛時代に作られていただけあって、とても使いやすいです。もしガラケーを持つことになったら、mixiの更新頻度が飛躍的に増えそう。
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