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「身を引き裂かれるような思い」 ちばてつや氏、海賊版サイトブロッキングに断腸の声明
ブロッキングは「諸刃の剣になりかねない」とも危惧しつつ、同時にそんな手段すら検討せざるを得ない「海賊版サイト」の存在にあらためて「強い憤りを感じる」とも。
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漫画・アニメなどの海賊版サイト問題を巡り、特定のサイトへの通信を遮断する「サイトブロッキング」が適当であるとの見解を政府が発表したことを受け(関連記事)、漫画家のちばてつや氏は公式サイトで、今回の緊急対応への危惧と、海賊サイトへの怒りをあらためて表明しました。
ちば氏は冒頭、今回の政府の判断について「まずは日本が国をあげて『マンガの危機』に真剣に向き合ってくれていることに、とても心強さを感じました」とコメント。しかし同時に、表現者という立場から、ブロッキングという手段については「諸刃の剣になりかねない」とも危惧しているといいます。また同時に、そんな手段すら検討せざるを得ない「海賊版サイト」の存在にあらためて「強い憤りを感じる」とも。
海賊版サイトによって若い漫画家が苦しめられている現状を振り返りつつ、「その酷い現実を見るほどに、守るべき自由の理念と、綺麗事では済まないかもしれない醜い現実のはざまで、身を引き裂かれるような思いを味わっているところです」とちば氏。ちば氏が理事長を務める「日本漫画家協会」は今年(2018年)2月、海賊版サイトに対する抗議声明も発表していましたが(関連記事)、今回政府が発表した「サイトブロッキング」という手段の是非については表現者としてやはり苦い思いもあるようです。
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