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「お気に入りは金田バイク」 スピルバーグ監督、13年ぶりの来日で日本カルチャーへの愛を語る

この日を待ってた!

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 スティーブン・スピルバーグ監督が手掛けた映画「レディ・プレイヤー1」(4月20日公開)のジャパンプレミアが、4月18日に東京・新宿歌舞伎町シネシティで開催。キャストのタイ・シェリダン、オリヴィア・クック、森崎ウィンさんを始め、2005年公開の映画「宇宙戦争」以来約13年ぶりの来日となったスピルバーグ監督が出席しました。


ついにこの日が……っ!

 映画「ジュラシック・パーク」や「E.T.」などで知られるスピルバーグ監督の最新作である同作は、経済が破綻寸前となった27年後の未来、誰もがなりたいものになれる理想郷「オアシス」を舞台に繰り広げられるSF大作。漫画『AKIRA』の金田バイクや「機動戦士ガンダム」のガンダム、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンなどさまざまなポップカルチャーが共演すると、公開前から注目を集めていました。

映画「レディ・プレイヤー1」日本版予告【HD】2018年4月20日(金)公開

 ステージ上に飾られたガンダムとデロリアン、背後には巨大なゴジラのビジュアル、イベントに駆け付けたキティちゃんなどさまざまなカルチャーが共存した「オアシス」のような会場には、監督やキャスト陣を人目見ようと約500人ものファンが集結。レッド・カーペットイベントに登場した4人は、大きな歓声に包まれながら写真を撮ったり、サインを書いたりと日本のファンたちとの交流を楽しんでいました。

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13年ぶりの来日となったスピルバーグ監督

左からキャストのシェリダン、クック、森崎さん

 続くステージイベントでは、日本語を織り交ぜながらあらためてファンへあいさつした4人。日本に来日するのは初めてだというシェリダンとクックは、「みんな礼儀正しい」「街がすごくきれい」と印象を語り、今作でハリウッドデビューを飾った森崎さんは「今夜は僕にとって忘れられない、眠れない一夜になる」と興奮気味に心境を明かしました。

 今作は個人的な作品で、自ら日本に行って紹介したいと来日理由を明かしたスピルバーグ監督は、「黒澤明や三船敏郎の作品に出会う前の幼いころ、父に連れられて『ゴジラ』を見たんだ。それが最初に見た日本の映画なんだけど、『ジュラシック・パーク』はそれを基に作ったんだ。今作にはメカゴジラも登場しているし、『ゴジラ』のオリジナル楽曲も使わせてもらっている」と笑顔で明かし、いかに日本のポップカルチャーに魅了されているかを伝えました。

 さらに、「久々の来日で変わったところもあるけれど、みんな礼儀正しいし、互いに敬意を払って、シニシズムが見受けられない。私の国とは違うところだね」と日本の魅力をコメント。「今作は、私の作品の中でも1番シニシズムがない映画だから、日本に合っていると思う」とアピールしました。

叶姉妹も参加

映画を見て、自分なりのメッセージを見つけてくれることが私にとってのイースターエッグ

 翌日19日には、六本木のYouTubeSpaceで日本の若きクリエイターたちを前にトークイベントも開催。ジャパンプレミアとは違いリラックスした格好で登場したスピルバーグ監督は、映画に登場する好きな日本のキャラクターを聞かれると、過去、オフロードバイクに乗っていた経験からか「1番のお気に入りは金田のバイク」と回答。「特殊効果を使ってはいるけど、タイヤのグリーンフラッシュを忠実に再現しようと思った」とこだわりを明かしながらも、「2番目に好きなのはメカゴジラ」とこの日も止まらないゴジラ愛をさく裂させていました。

 キャストの4人は、それぞれ「ガンダムとかは世界中で人気だよね。好きなアニメは『君の名は。』」(シェリダン)、「小さいころパジャマで着ていたハローキティ」(クック)、「僕はやっぱりガンダム」(森崎)とコメント。「次作を作ることがあれば、ウルトラマンも登場させてほしい」と参加者から要望されると、スピルバーグ監督は「権利を取ろうと思ったんだけど、なかなか難しくて今回は許可がもらえなかった」と制作の裏話を吐露しつつも、「もし許可が出るなら2で出したい」と力強く宣言しました。

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映画「レディ・プレイヤー1」日本限定クリップ映像(ガンダム編)

トークイベントに参加した監督とキャストら

 その後、スピルバーグ監督は「日本には素晴らしい才能が花開いている思う。特に宮崎駿の世界は本当に素晴らしい」と日本のクリエイティビティーについて触れ、「日本には才能や野心あふれる人がたくさんいると思うけど、1番美しいのは人と人との関係だ」と称賛しました。

 参加者たちに向けては、幼少期に父親の8ミリカメラを使って遊び、「現実世界ではどうにもならないことを、カメラを通してならうまくいくことに気付いた」と自身の原点を明かし、「イマジネーションに対してオープンでいること。そこから何か面白いストーリーが浮かんだら、書き留めて」と多くの人をとりこにするアイデア、イマジネーションの生み出し方をアドバイス。

 さらに、映画を作る上で大切にしているメッセージを教えてほしいとの問いには、「これまで来日した際に必ずメッセージは? と聞かれたら答えてきたけれど、今回のこの映画については、皆さん自身で探してほしい。作った理由を言ってしまうと、みなさんそれに合わせてしまうと思う」と今作に込められたメッセージを伏せる形に。「映画を見て、自分なりのメッセージを見つけてほしい。それが私にとってのイースターエッグでもある」と同作に登場する隠された秘法のイースターエッグに例え、観客が抱いた思いこそが自身にとっての宝になるとコメント。“個人的な作品となった”と語った監督もまた、映画公開を待ちわびているようでした。


監督の思いも明らかに

若きクリエイターたちと
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