“13の数字”から見るプリキュア通算700回　一番多い色は？　アルバムは何作つくられた？：サラリーマン、プリキュアを語る（3/3 ページ）

10：最も多くの脚本を書いたのは誰？

　プリキュアシリーズ700回では、たくさんの脚本家さんがプリキュアのお話を書かれています（もちろん、脚本家さん1人でお話をつくっているわけではなく、プロデューサーさんや監督さん、シリーズ構成などのエラい人も含め、たくさんの人によりお話はつくられているのですけどね）。

　ここでは、プリキュアシリーズの脚本を書いた脚本家さんをまとめてみました。

　プリキュアシリーズに参加したことのある脚本家さんは総勢38人。

　脚本を多く書かれた順に、

1位 成田良美さん：123本
2位 田中仁さん：49本
3位 清水東さん：47本
4位 村山功さん：46本
5位 伊藤睦美さん：45本

となっています（プリキュアに「シリーズ構成」として参加した人は多くの脚本を書いていますね）。

　群を抜いてたくさんの脚本を書かれたのが「成田良美」さん。

　700本中、123本ものプリキュアの脚本を手掛けられています。2位の田中仁さんが49本ですので、文字通り成田良美さんは「桁が違う」のです。

　「プリキュアの脚本の18％」は成田良美さんが手掛けているのです。

　成田さんは、ここ2年（「魔法つかいプリキュア！」「キラキラ☆プリキュアアラモード」）では脚本を書かれていなかったのですが、「HUGっと！プリキュア」で戻ってきました。これからまたプリキュアでたくさん脚本を書いてくれると思います。

　僕は成田さんの書く「独特のちょっと説教っぽいセリフ」が大好きなのです。

11：一番多く、作画監督を務めたのは？

　次いで、最も多くの話に参加した「作画監督」さんです（もちろんプリキュアの絵は、作画監督さんが1人で描いているわけではなく、たくさんの原画マン、動画マンさんによりつくられていますし、作画監督さんの他「総作画監督」さんもいます）。

　クレジットされている作画監督さんをまとめました。

　（1話の中で複数の作画監督さんがいるお話も数多くあります）

　（※生田目康裕（なまためやすひろ）・奥山美佳・永瀬平五郎・宇津野勇樹は同一人物というウワサがあります）

作画監督の回数では、

1位 河野宏之さん:87回
2位 青山充さん:67回
3位 稲上晃さん:43回
3位 フランシス・カネダさん:43回
5位 上野ケンさん:36回

となっていました。

　（※生田目康裕（28）＋奥山美香（23）＋永瀬平五郎（1）・宇津野勇樹（1）を同一人物だとすると53回、3位になります）

　1位は河野宏之さんの87回。

　プリキュア700話のうちの12.4％は河野さんが作画監督をしています。一目みて「河野さん」と分かる程に特徴的な描き方をされる方で、作業が早いことでも有名です。

　ちなみに読み方は「こうの」では「かわの」さんです。

　ニチアサでは1989年「新ビックリマン」のころから作画監督をされていて、1999年「おジャ魔女どれみ」以降は「明日のナージャ」「プリキュアシリーズ」と連続でニチアサ8時30分枠アニメの作画監督をされている大ベテランです。プリキュアになくてはならないアニメーターさんの1人ですよね。

　2位は青山充さん。1人で1話分、全ての原画を描くことでも有名な伝説のアニメーターの1人です。

　ニチアサ8時30分枠アニメの「全て」に参加されている、こちらも大ベテランです。プリキュア映画でもキャラクターデザインを務めるなど、青山充さんがいないとプリキュアはなり立たない、とまで言われているとんでもないお方です。

• 全ての原画をたった1人で　「キラキラ☆プリキュアアラモード」第36話を支えた青山充という伝説

　次いで、ふたりはプリキュアのキャラクターデザインも担当した稲上晃さん。口元と目元に特徴がありますよね。

　4位はTAP（東映アニメーションフィリピン）のフランシス・カネダさん。ファンの間では同じくTAPのポール・アンニョヌエボさんとともに人気です。

　5位は上野ケンさん。「スイートプリキュア♪」以降ずっと参加されています。いつの日かプリキュアのキャラクターデザインをやってくれるとうれしいです。

　なお、ディープなプリキュアファンは、「ああ、今日はこの作画監督さんだな」ってのが一目で分かるらしいですよ。すごいですよね。

12：プリキュアのサブタイトル頻出ワードは？

　プリキュア700回の放送中「サブタイトル」で最も使用された語句は何なのでしょうか？

　サブタイトルを全て取得して、テキストマイニングの手法で調査したところ、下記のようになりました。

　プリキュアのサブタイトルで、最も使用されている語句は「！」

　なんと700回分のサブタイトルのうち、1258個も使用されていました。圧倒的な数です。

　これは1つのサブタイトルあたり、1.8個使用されている計算になります。

　そう。プリキュアのサブタイトルは「！」が多いのが特徴なのです。

　次いで「？」「プリキュア」と続きます。「！？」の形でよく使われます。

　それら感嘆符を除けば、サブタイトルで1番使われたのは「プリキュア」になります。

　当たり前と言えば、当たり前ですけどね。

　4位の「ニャ」は「スイートプリキュア♪」のサブタイトルに「ニャ」が付いていたためですね。

　以降は「力」「誕生」「魔法」「夢」など、プリキュアっぽいワードが続きます。

　こうしてみるとサブタイトルにも「プリキュアっぽさ」が感じられて面白いですよね。

　他のアニメ作品と比較してみるのも面白いと思います。

13：プリキュア関連のツイートで最もリツイートされたのは？

　さて。最後になりました。

　ここまで書いてきて、オチをどうしようか悩んだのですが、やっぱりこれでしょう。

　Twitterで「最もつぶやかれた」プリキュア関連のツイートは、

「スマイルプリキュア」

です。

　2013年6月1日につぶやかれたこのツイートは、2018年5月24日までに32万を超えるリツイートを記録しています。

　橋下徹氏がすごいのか、……いや、やっぱり「スマイルプリキュア」がすごいのでしょう！

最後に

　通算700回を記念して、普段はなかなか見ることのない数字を見てきましたが、いかがでしたでしょうか？

　この先、プリキュアシリーズが続く限り、777回記念、800回記念、1000回記念、2000回記念……、

まだまだ先は長いです。

　命ある限り、プリキュアを追いかけていきたいと思います。