ひっくり返すと「交流」が「挑発」に 交流戦名物の挑発ポスター、「アンビグラム」でタテマエと本音を表現
対阪神バージョンは、「六甲」を逆さにすると「334」に読めるデザイン。そろそろ忘れてあげて。
千葉ロッテマリーンズが5月29日開催の交流戦に合わせて、毎年恒例の挑発ポスターを公開しました(関連記事1/2)。今回は「アンビグラム」(異なる方向からも読み取れる文字)をデザインに採用。例えば交流戦共通ポスターには「(セ・パ)交流」と書いてありますが、ひっくり返すと「(やっぱり)挑発」に。一瞬2018年はおとなしくするのかと。
対戦球団別のポスターでは、球団マスコット・マーくんの「明るいバージョン」と「影のかかったバージョン」を、上下対称に配置。普通に見るとマーくんの殊勝な言葉に読める一方、逆さでは“黒い”本音が見えるという趣向です。
対巨人版では、相手を「無敵(戦力)」とたたえていますが、本音は「得意(ですから)」。対巨人交流戦通算30勝20敗3引分けという相性の良さをこっそり誇っています。
対阪神版は「六甲(熱唱)」と相手の応援歌を表しつつ、逆にすると「334(の虎ウマ)」となるデザイン。前回に引き続き2005年日本シリーズの悲劇をあおるスタイルです(関連記事)。2017年は1勝2敗で負け越したことだし、そろそろ忘れてあげてください。
対横浜版では「浜星(輝く)」が「雲泥(の差)」に、対ヤクルト版では「(燕)飛来」が「苦労(が止まらない)」にと、毒舌の応酬。その一方で、対中日版はタテマエが「怪物(現る)」、本音は「歓迎(ムード)」と、2018年中日へ入団した松坂大輔投手へのリスペクト(?)がみられます。
2017年のセ・リーグ首位、広島に対しては、「赤神(降臨)」と称賛する裏で「嫉妬(しちゃう!)」とうらやましがる、しおらしい面も。近年の広島が強すぎて、挑発する材料がなかったのかもしれません。
ポスターは交流戦期間中、球場やグッズショップ、千葉県内の商業施設などに全7種類合計で約7000枚掲出されます。千葉ロッテファンの筆者としては、ポスターに負けないくらいチームも奮戦してほしいと願うばかりです(2017年は6勝12敗で11位でした)。
- 参考:日本野球機構の公式記録
(沓澤真二)
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