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最高の被写体は“自分の妻” 夫婦愛にあふれた写真を投稿するハッシュタグ「嫁グラフィー」がステキ

撮りためた愛情は2TB分。

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 自分の奥さんの写真をTwitterやInstagramに投稿するという、なんとも愛にあふれたハッシュタグ「#嫁グラフィー」がじわじわと広がりを見せています。

 きっかけとなったのはカメラが趣味でフォトコンテストなどでの入賞経験も多い杉本優也さん(@sugimoto_yuya)の投稿。もともと夫婦ともに写真が趣味でしたが、あるときふと自分の妻を撮影した写真をSNSに投稿してみたところ、予想外の反響があったことから「嫁グラフィー」を撮り始めたと言います。

夫婦で友人とのBBQに参加した際に近くのポピー畑で撮った最初の「嫁グラフィー」
最初は「Photoshopの練習用」に撮影したそうです
特に反響が大きかったという友人夫婦の愛犬「アルト」との写真

 それまで杉本さんは風景や花、奥さんはスナップ写真を中心に撮影していましたが、この写真をきっかけに「もっと奥さんを撮ってほしい」という声が届くようになりました。

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 「嫁グラフィー」を撮影する上でのこだわりは「あまり記念写真的に見えないようにすること」。もちろん夫婦なので「観光名所でピース!」のように思い出を残す写真も撮りますが、嫁グラフィーはあくまで作品として撮影することを意識しているそうです。

衣装もドレスのような非日常的なものではなく普段のおしゃれを意識

 活動頻度は週に1~2回ほど。単純に2人が行きたいところに行きながら撮るというスタイルで、近所を散歩しながらさらっと撮るようなことも多いとか。ちなみに杉本さんが大量に撮るタイプということもあり、これまで撮影した奥さんの写真だけで2TBくらいの容量が埋め尽くされているそうです。

近所で撮影したもの。「カメラがあると日常がいつもより楽しくなるのが好きです」と杉本さん

 身近な人たちに向けた小さな発信として始まった「嫁グラフィー」は次第に広がりを見せ、フォトコンテストに入賞したりSNSを通じて見知らぬ人からも反響が届くようになります。「奥さんを撮るってステキ」という声も多く、杉本さん以外にも「#嫁グラフィー」のハッシュタグでTwitterやInstagramに自分の奥さんの写真を投稿する人も増えてきています。

 「いろいろな人が嫁グラフィーをやってくれて素直にものすごくうれしいです。嫁さんのかわいい顔、きれいな顔、ナチュラルな雰囲気とか、やっぱり一番近くでよく見てるのは旦那さんだと思うので、それを残せるのも旦那さんなのかなと。ぼくに『#嫁グラフィーやりたいんだけど人の撮り方がわかりません』という質問をしてくる方もいるんですが、遠目に撮影したりシルエットにするといいですよと答えています。ぼくも最初はそうでした」(杉本さん)

この3枚は寄って撮影する技術がなかった初期の作品。遠目に離れたり後ろ姿やシルエットなどを少し工夫するといい感じになるそうです

 杉本さんのお気に入りは、桜吹雪の中の優しげな雰囲気を写し出した「嫁と廃バスと桜」という作品。渋谷ヒカリエで開催された写真展「東京カメラ部写真展2018」で展示された1枚です。

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「嫁と廃バスと桜」

 今後も日常を共に過ごす中で「なんかよさそう、楽しそう」という夫婦の感覚を大切にして嫁グラフィーを続けていきたいとのこと。杉本さんは「普段妻のことを『嫁』と呼んでるわけではないのですが、響きがかわいいので『嫁グラフィー』という名前をつけました。行きたいところに一緒に行ってちょっとおしゃれで特別な写真を撮る。そんな感覚で、皆さんもご自身の嫁さん、奥さんを撮ってあげてほしいです」とコメントしてくれました。

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