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危険な香りぷんぷん! 存在感やばすぎ、ヘリテージカーの祭典にロードカーの魔物「BAC Mono」現る(1/2 ページ)

何じゃぁぁぁこのスゲーカタチ。実際にウルトラ速いとのこと。【写真34枚】

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 自動車文化とヘリテージカーの祭典「オートモビル カウンシル2018」(関連記事)。イベントのテーマである「ヘリテージカー(語り継がれていくべき歴史を築いたクルマ)」がたくさん並びました。

 そんなほのぼのとノスタルジーな気分にさせる会場の一角に、それを一気に吹っ飛ばし、ただならぬ鋭くやばい香りをプンプン発したフォーミュラカーのようなクルマが来場者の注目を集めていました。「BAC Mono」というクルマです。


ぶっ飛んだ存在感を漂わせていた「BAC Mono」

 BAC Monoは、英国のBAC(Briggs Automotive Company)が開発し、生産している一人乗りの超軽量ロードカー。ポルシェやメルセデスで車体設計に携わったイアン・ブリッグス氏と、ベントレーやフォードでエンジニアリングマネジャーを務めたニール・ブリッグス氏の兄弟によって2009年に誕生したメーカーです。日本では、今回ブースを出したエーシーマインズ(愛知県岡崎市)が販売しています。

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 BAC Monoは、その見た目から「フツーのクルマではない」ことはすぐに分かります。カタログには「ロードカーの魔物」と書かれています。まずシートは単座で一人乗り。ミッドマウントされたエンジンとギアボックス、ダブルウィッシュボーンのサスペンションアームが剥き出し。さらにはフロント上面にはプッシュロッドを介したコイルスプリングとダンパーも剥き出しで装着されているのが見えます。本当にフォーミュラカーにガワをちょこっと被せて、公道を走るための安全保安部品類を装着したくらいのようです。


完全に一人乗りの運転席

メカメカしいところは剥き出し

 車体サイズは3952(全長)×1836(幅)×1110(高さ)ミリ、ホイールベースは2565ミリ。重量はなんと約580キロ。305馬力を発生するコスワースチューンの2.5リッター直列4気筒NAエンジンを搭載します。車体が極めて軽いことから、パワーウエイトレシオ(単位馬力あたりの重量)は約1.65(kg/馬力)に達します。まさにレーシングカー並みの値です。

 価格もスペシャルです。2.5リッターエンジン搭載モデルの本体価格は2500万円(税別)から。100万円安い2.3リッターエンジン搭載モデルもあります。特別カラー(40万円から)、カーボンボディー(500万円)、サーキット走行用の調整式ブレーキバイアス(12万円)、軽量エキゾーストシステム(120万円)、カーボンセラミックブレーキ(160万円)、DYMAGカーボンホイール(200万円)、採寸制作のカスタムシート(80万円)などのオプションがあります。


ほぼレーシングカーですが、当然ナンバーを取得でき、公道走行も可能。まさにロードカーの魔物
トップギアでジェレミー・クラークソン氏も試乗(YouTube/Top Gear)

 エーシーマインズによると、BAC Monoは国内に9台ある(納入した)そうです。そして「ぶっ飛んで速い」そうです。なんでも「最近行われたあるサーキット走行会で、マクラーレン・セナ(関連記事)より速かった」(説明員)のだとか。ひぇぇ。マクラーレン・セナは800馬力で1億1400万円、マクラーレンの「アルティメットシリーズ」に位置付けられる超絶スーパーカー。ドライバーの腕とかその時の調子や本気度などもあるとは思いますが、ともあれ2500万円ほどでそんなに速いなんてすごすぎ。

 会場にはロータスやケータハム・スーパー7など、走りの楽しさに全振りした歴史的なクルマも多くありました。確かに時が経てば「こんなぶっ飛んだクルマがあったんだよ」と語り継がれていくクルマになるはずなので、今回のイベントの趣旨にも合っています。はぁぁ、しかしこういうクルマを一度は所有して乗ってみたいものですね。

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BAC Monoの主な仕様
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