ニュース

「座ったままでの大腸内視鏡検査」を自分のお尻で実験・研究 イグ・ノーベル賞、12年連続日本人が受賞

素晴らしい研究。

advertisement

 ユーモラスで考えさせられる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」。その2018年受賞者が発表され、昭和伊南総合病院消化器病センター(長野県)の堀内朗医師が、医学教育賞を受賞しました。テーマは「座った姿勢での大腸内視鏡検査について」で、自らの身体を使った研究姿勢が評価されました。

「座った姿勢での大腸内視鏡検査について」を説明したイラスト(授賞式のYouTube動画より)

 通常、横向きに寝た状態で肛門から管状の内視鏡を大腸に挿入する内視鏡検査ですが、堀内医師は苦痛を少なくする研究に着手。その中には、挿入する極細管(スコープ)の硬さを変えることにより患者の苦痛を和らげ挿入を容易にする研究が含まれており、検査対象者が体を傾けた状態で管(スコープ)を自ら挿入する可能性を探ったとのことです。

授賞式に出席した堀内朗医師(授賞式のYouTube動画より)

 堀内医師は、授賞式のスピーチでもその検査方法について説明。左手で本体を操作しながら右手で肛門に内視鏡を挿入する様子を、イラストなどを交えて説明すると会場は大変な盛り上がりに包まれました。

advertisement
授賞式で研究について説明する堀内医師(授賞式のYouTube動画より)

 今後について堀内医師は、この方法を使うことにより大腸内視鏡検査が従来よりも容易なものとなり、検査受診率を高めることにより大腸ポリープの早期発見と即時摘除につながることが期待されるとしています。

 イグ・ノーベル賞における日本人の受賞はこれで12年連続。2017年には「交尾の仕方があべこべで、メスにペニスがある洞窟の昆虫」で生物学賞を吉澤和徳氏(北海道大学)、上村佳孝氏(慶應義塾大学)らが受賞しています(関連記事)。

(Kikka)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに……衝撃の経過報告に大反響 2024年に読まれた生き物記事トップ5
  2. ryuchellさん姉、母が亡くなったと報告 2024年春に病気発覚 「ママの向かった場所には世界一会いたかった人がいる」
  3. 【ハードオフ】2750円のジャンク品を持ち帰ったら…… まさかの展開に驚がく「これがジャンクの醍醐味のひとつ」
  4. 「どういうことなの!?」 ハードオフで13万円で売っていたまさかの“希少品”に反響「すげえ値段ついてるなあ」 
  5. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  6. 「脳がバグる」 ←昼間の夫婦の姿 夜の夫婦の姿→ あまりの激変ぶりと騙される姿に「三度見くらいした……」「まさか」
  7. 「衝撃すぎ」 NHK紅白歌合戦に41年ぶり出演のグループ→歌唱シーンに若年層から驚きの声 「てっきり……」
  8. 【今日の難読漢字】「手水」←何と読む?
  9. 知らない番号から電話→AIに応対させたら…… 通話相手も驚がくした最新技術に「ほんとこれ便利」「ちょっと可愛くて草」
  10. 「見間違いかと思った」 紅白歌合戦「ディズニー企画」で起きた“衝撃シーン”に騒然「笑った」「腹痛い」