コラム

「断トツの1位」「断トツの最下位」が“誤った言葉づかい”といわれる理由

違和感を覚えない人も多そうですが……なんで?

advertisement

 断トツの1位、断トツのトップ。これらの表現に違和感を覚えたことはありますか?

 実はいずれも“誤用”といわれており、ときには「正しい日本語ではないから、使用を控えたほうがよい」といわれることも。……でも、一体、どこがおかしいんです?

解説

 「断トツ」は比較的新しい表現といわれており、初期の使用例として知られているのは石原慎太郎氏の小説「死のヨットレース脱出記」(1963年発表)。同作内では「断然トップ」の略称として使われているそうです。

advertisement

 こういった由来があることから、「断トツの1位」などの言い方は“誤用”とされることが。断然トップを略したもので、すでに「大差をつけてトップ(1位)」という意味を持っているから、「~のトップ」「~の1位」と付け足すと「牛の牛乳」のような重ね言葉に。また、「断トツの最下位」のような言い方は、「断然1位の最下位」という意味の通らない表現になってしまうというわけです。

 しかし、これらの表現は実際には広く使われており、スポーツニュースなどでも使用例を確認できます。もともとは略語だったという由来はさておいて、どうやら「大差をつけて」「ぶっちぎりの」という意味合いで定着しているもよう。そのうち、「断トツの1位」が誤用といわれることもなくなるかもしれません。

主要参考文献

おまけマンガ

advertisement

他にもある! こんな雑学

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  3. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  4. 163センチ、63キロの女性が「武器はメイクしかない」と本気でメイクしたら…… 驚きの仕上がりに「やっば、、」「綺麗って声でた」
  5. サイゼリヤ、メニュー改定で“大人気商品”消える 「ショック」悲しみの声……“代わりの商品”は評価割れる
  6. 夜の漁港に現れた“大量のイワシ”で釣りをしたら…… 「デカすぎるでしょこれ!」ヤバい魚の連続に「すげっ」「気持ちいい」
  7. 山で発見したサワガニ、「どうやって生きてきた!?」と目を疑う状態で…… 連れ帰った後の“驚きの行動”に「泣いた」「これは目が離せない」
  8. これは憧れる…… “1人暮らし歴5年”のこだわりがつまった“1K7畳”に「なんておしゃれ」の声 投稿者に聞くインテリアのポイント
  9. 1歳双子の姉が退院日、妹と再会する“瞬間”が「涙出ちゃった」と大反響 あれから約9カ月後……現在を聞いた
  10. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「オタクネットワークつよい」 投稿者に経緯を聞いた