コラム

「断トツの1位」「断トツの最下位」が“誤った言葉づかい”といわれる理由

違和感を覚えない人も多そうですが……なんで?

advertisement

 断トツの1位、断トツのトップ。これらの表現に違和感を覚えたことはありますか?

 実はいずれも“誤用”といわれており、ときには「正しい日本語ではないから、使用を控えたほうがよい」といわれることも。……でも、一体、どこがおかしいんです?

解説

 「断トツ」は比較的新しい表現といわれており、初期の使用例として知られているのは石原慎太郎氏の小説「死のヨットレース脱出記」(1963年発表)。同作内では「断然トップ」の略称として使われているそうです。

advertisement

 こういった由来があることから、「断トツの1位」などの言い方は“誤用”とされることが。断然トップを略したもので、すでに「大差をつけてトップ(1位)」という意味を持っているから、「~のトップ」「~の1位」と付け足すと「牛の牛乳」のような重ね言葉に。また、「断トツの最下位」のような言い方は、「断然1位の最下位」という意味の通らない表現になってしまうというわけです。

 しかし、これらの表現は実際には広く使われており、スポーツニュースなどでも使用例を確認できます。もともとは略語だったという由来はさておいて、どうやら「大差をつけて」「ぶっちぎりの」という意味合いで定着しているもよう。そのうち、「断トツの1位」が誤用といわれることもなくなるかもしれません。

主要参考文献

おまけマンガ

advertisement

他にもある! こんな雑学

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  2. パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
  3. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  4. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  5. 巨大ウサギのデカさを伝えるため、2Lペットボトルを横に置いてみたら…… 衝撃の比較結果に「えっ、500mlじゃないんですか」「マジで大きい」
  6. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  7. 実写「シティーハンター」、最後まで見るとあるはずの仕様がない配慮「わかってる」「粋なはからい」「いい判断」
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  10. 「こんな事あるのか」 マックでハンバーガー購入→“信じられない状態”に仰天 「逆に羨ましい」