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韓国政府が有害サイトへのアクセスを遮断、反対請願も 日本では「明日は我が身」の声
韓国のサイト上で「ネット検閲の始まりになる」とする請願が13万件超の同意を得ています。
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韓国政府が11日からアダルトサイトなど有害と判断したサイトへの接続を全面的に遮断し、議論を呼んでいます。日本国内では2018年に「サイトブロッキング」に関する議論が盛んになったことから、「明日は我が身」などの意見も上がっています。
中央日報が報じたところによると、韓国内のISPが11日から「サーバーネームインディケーション(SNI)フィールド遮断方式」を利用したサイト遮断を開始し、多くの韓国国外のサイトにアクセスできない状態に。一部から表現の自由に対する萎縮や検閲の問題が指摘され、ネット上では「成人が自由にアダルト動画も見られないのはおかしい」などの意見が上がっているそうです。
このことは日本国内でも注目を集めることに。特に日本では2018年に海賊版漫画サイトへの対策として「ブロッキング」に関する議論が活発になったことから、「明日は我が身」「日本政府のネット規制のいい先行事案」などの意見がネット上に多数寄せられています。
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韓国大統領府(青瓦台)サイトの請願掲示板では、今回の遮断に関する内容が多く書き込まれており、そのほとんどが今回の措置への反対意見。中でも、2月11日に投稿された「ネット検閲の始まりになる」とする請願は記事執筆時点で13万件超の同意を集めるなど、多くの人から共感を得ています。
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