レビュー

島式ホームだぁぁぁ 小田急線最大曲率の急カーブ駅が大変身「新しい代々木八幡駅」に行ってみた(2/3 ページ)

難工事がようやく完成、利用開始は3月16日始発から。広くなって使いやすそうです。

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ホームが……広い! 2019年度内に「屋根」と「山手通り自由通路」「自転車専用横断橋」もできる

 新しい島式ホームへ降りてみましょう。新ホームは小田原方面に約45メートル伸び、これまでの8両までの編成から、10両編成の列車に対応できるようになります。


ここまで幅が広くなった新ホーム

駅舎下から先(写真右方向)が延伸されたホーム。かつてここには踏切があり、それを移設してホームを伸ばした。手前の鉄柱は旧踏切の名残。この踏切をまず小田原方面山手通り下に移設する大工事を済ませてから、メインの島ホーム新設と延伸工事に入ったのである

 同時に、これまで狭くてできなかったホームドアも整備します。ホームドアには、カーブによってホームと車両のすき間が広い場所の危険を低減する「可動ステップ」も備わります。列車到着時に床面からステップがくるっと張り出して、もう1段階ホームとドアのすき間を少なくします。


ホームドアもビシッと。腰高式ホームドアを計80扉分、そのうち上りホーム2、3扉に可動ステップを20台設置

山手通りの立体交差歩道から見た駅舎。ここから直接駅へ行ける自由通路もできる予定

山手通り直通自由通路はこの上にできる。オレンジ色のカバーが掛けられた柱が自由通路兼ホーム屋根の脚である

 駅改築の大きな目的は「朝ラッシュピーク時間帯での輸送力強化」と「運行異常時のダイヤ復旧迅速化」です。小田急電鉄は、代々木上原~和泉多摩川間を複々線化する37年に及んだ大工事を2018年に完了。この複々線化を活用した2018年3月の新ダイヤによって、ラッシュ時ピークの混雑率や平均所要時間が低減する効果を出しています(関連リンク)

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 この大型施策の「さらなる拡充」を図るのが、今回2019年3月のダイヤ改正で導入する、新宿から代々木上原の「各駅停車区間における10両編成化」です。2019年3月16日のダイヤ改正で各駅停車区間の10両編成車両を増備し、輸送力を増やします。

 代々木八幡駅は1日乗降客が約2万人(2017年度)規模の駅です。しかし、数年後に大きく状況が変わる可能性があります。近隣の代々木公園内に、渋谷区が出資する外郭団体によって2万5000人以上収容規模のサッカースタジアムを造る大掛かりな計画(SCRAMBLE STADIUM SHIBUYA)が構想されています。

 かつて乗換駅として連絡運輸を行っていた近隣駅、東京メトロ代々木公園駅とともに、もしこの構想が実現したならば、今回の改築は「まさに/さらに/やって良かった」の効果を生み出しそうです。


「乗らないでください」と書かれた鉄板のフタ。ここが自動改札機の新しい設置場所。自動改札機の土台はこうなっていたのか。3月15日の終電後、今使っている自動改札機をここへ移設するのだそうだ
【訂正 2019年3月19日16時】初出時「和泉多摩川駅」の表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします

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