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スマホの利用時間長くても勉強時間は短くならない LINEと神奈川県が青少年のネット利用実態を調査

スマホの利用時間が長くとも、勉強時間や睡眠時間が短くなることはなかったとのデータも。

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 LINEが神奈川県教育委員会と共同で実施した、「青少年のネット利用実態把握を目的とした調査」の報告書を公開しました。小学生のスマホ保有率増加や、学年別のアプリ利用状況など、興味深いデータが出ています。

小学生のスマホ・ケータイ保有率は約6割に。中学生は8割以上、高校生はほとんどが保有
「毎日利用するアプリ」の調査。年齢が上がるごとに、コミュニケーション用アプリの利用率が上がってくる

 情報モラルやリテラシーの啓発や、ネットトラブルの防止を目的に、2016年から行われている調査。例年は神奈川県内の高校生のみだったところ、今回は初めて小学生(4~6年生)、中学生、特別支援学校の生徒も対象とし、記入式のアンケートで約1万7000人分のデータを集計しました。

 1日のスマホおよびケータイの利用時間を調査したところ、小学生で多かった回答は「30分以内」(21%)。中学生と高校生では「3時間より長い」が一番多く、それぞれ26%、39%となっています。

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小学生でも12%が「3時間より長い」

 中高生については、スマホの利用時間、勉強時間、睡眠時間、自由に使える時間の関係を調査。スマホの利用時間が長い生徒ほど、自由に使える時間も長い傾向にあったとのことです。これは自由時間がある生徒は、その多くをスマホの利用に割いているともとれます。

 その一方で、スマホの利用時間が長いからといって、睡眠時間と勉強時間が短くなる傾向はみられませんでした。これはスマホを学習の補助に使っている生徒も多いからかもしれません。スマホで息抜きしている時間まで勉強時間に含めている可能性はありますが。

睡眠時間と勉強時間は、スマホの利用時間に影響を受けることなく、ほぼ横ばい

 ネット利用に関して、家庭内でルールを定めて守れているか調査したところ、守れている児童や生徒は、ネットトラブルの被害・加害経験や知らない人からのメッセージ受信経験、長時間利用傾向が低いことが判明。ルールを保護者が一方的に決めるよりも、家庭内で話し合って決めたケースのほうが、子どもがルールを守る割合が高いことも分かりました。

同社は「ネットトラブル抑制において、家庭内でのネット利用に関するコミュニケーションが重要」と分析しています

 同社はこれらの結果をふまえ、児童・生徒の利用実態の推移や、ネットの利用に伴うリスクの変化を把握。神奈川県警および教育委員会とともに、情報モラル教育教材を開発する予定とのことです。

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