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警視庁が、中高生の問題行動に対する意識の調査結果を発表しました。基礎的な質問をもとに調査対象を規範意識の高低で分類した結果、規範意識の低い学生の30%以上が「友だちが写っている画像を無断でSNSに投稿」と回答するなど、興味深いデータが示されています。
調査期間は2016年7月1日〜20日、東京都内の中学2年生〜高校3年生4967人が対象。分析の際は、「けんかをして、相手を殴る」「スマホを使いながら道路を歩く」といった基礎的な11の質問に対し「してはいけない」と答えた数で対象を分類し、数が多いグループを「高規範群」少ないグループを「低規範群」と称して比較しています。
ネット関連の質問では、前述のSNS投稿に関する設問に高規範群は10.9%が肯定したのに対し、低規範群は36.5%が肯定。「ネットに悪口を書く」「年齢を偽って成人用のサイトにアクセスする」との問いでも、高規範群は約10%、低規範群は20%強が肯定しています。
保護者との関係性や家庭環境に関する設問も。全体的には、高規範群の子どもほど、家族との関係性が良好であることがうかがえます。その一方、「理由が分からず保護者にたたかれた」「保護者から一方的に叱られる」といったネガティブな項目を肯定するのは低規範群が多い様子。警視庁は犯罪の誘惑に負けない子を育てるためには、保護者が約束やルールを守る手本となりしっかりしつけ、家庭が子どもにとって心が和らぐ居場所となるよう努めることが肝要と、調査結果をまとめています。
(沓澤真二)
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