知らないと損 新設「足柄スマートIC」で富士スピードウェイとアウトレットがめっちゃ近くなった:レースフォトグラファー奥川浩彦の「サーキットへ行こう」(2)(3/3 ページ)
「渋滞は嫌だ!」。今回は足柄サービスエリアに新設された「足柄スマートIC」の渋滞回避効果を検証します。え? 知らない? 使わないと損ですよ~。
「足柄スマートIC」で御殿場プレミアム・アウトレットも近くなりました
御殿場プレミアム・アウトレットのルートも実際に走ってみました。距離は約3.4キロですぐ近く。信号もありません。
東京方面からは高速道をまたぐ橋を渡って右折(名古屋方面からはETC出口ゲートを出て直進)。高速道路の側道を道なりに進み突き当たりを右折。高速道路をくぐり、少し先に進み「プレミアムアウトレット 右折」の看板が見えたら右折。踏切を通過し道なりに進むと「斜め左」の看板があるので、新たに用意された道を斜め左へ。そのまま坂を登って進んで右折すると「P5」駐車場に到着します。
混んでいるであろう土曜日、2019年4月13日18時頃のプレミアムアウトレット近辺の道路状況をGoogleマップで確認してみました。やはり帰路のクルマで周辺道路はかなり渋滞していました。
対して足柄スマートIC方面ルートは、P5駐車場を出てすぐの丁字路で少し混んでいた程度。ほとんど足止めされることなく足柄スマートICまで行けるわけです。この効果はなかなかだと思いますよ。
「でも、みんなが使ったら混むじゃないか」。そうかもしれませんが、ルートや時間帯が分散されればその分渋滞は緩和します。また、更新の早いスマホナビユーザーならばまだしも、新しい道が据え置き型カーナビのルート案内に反映されるのはしばらく先です。
……ということで、ナビのルート案内通りに来る多くの人は、当面は御殿場ICを使うルートのままでしょう。長らく抜け道を研究してきた経験から2~3年は混雑しないと思います。足柄スマートIC、便利に活用したいですね。
SUPER GTってどんなレース? 面白いの?
最後に肝心のレースの話もしておかねばなりませんね(笑)。日本の自動車レースで最も観客が集まるのは10月に鈴鹿サーキットで行われるF1日本グランプリ。その次に人気の高い自動車レースが「SUPER GT」です。
特にゴールデンウイークに富士スピードウェイで開催される「SUPER GT 第2戦 FUJI GT 500km」は、国内自動車レースとしては最も観客数の多いレースとして知られます。気候のよい5月、多くの人が休みの大型連休中の開催、そしてレース距離が通常300kmよりも長く楽しめる「500kmレース」なのです。魅力たっぷりです。
筆者は1981年に初めてレース観戦をしました。以来、数多くのレースを見てきました。数あるレースの中で、SUPER GTの面白さは1番だと思っています。F1や日本の最高峰レースであるスーパー・フォーミュラはガチンコの争いですが、SUPER GTはハンディキャップレースです。勝ったマシンはポイントに応じて重りが乗せられるので、1チームが独走することがありません。「それってありなの?」「ありなんです」。接戦になるので抜きつ抜かれつの激走バトル。目の離せない展開になります。
もう1つはタイヤ戦争です。現在、ほとんどのレースは1メーカーのタイヤを使用しており、タイヤメーカー間の競走はありません。しかしSUPER GTはブリヂストン、ミシュラン、ヨコハマ、ダンロップがバッチバチに競い合っています。小雨だとミシュランが速いけど、雨脚が強くなるとブリヂストンが速いぞ、なんてことがあります。レースが終わるまで目が離せません。さらに……止まらないのでこの続きはまた今度お伝えします。
ゴールデンウイークは新東名高速の伊勢原JCTと足柄スマートICの開通で“近くなった”富士スピードウェイへ行きましょう! 当日券も売っていますよ。
奥川浩彦
メルコ(現:BUFFALO)の広報担当、イーレッツで「線上のメリークリスマス」などを世に送り出し2006年末に広報コンサルティングを行うiPRを起業。海外ベンダーからスタートアップのローンチまで、さまざまな企業の広報を支援。副業はフォトグラファー兼ライター。
レース初観戦は1981年。F1日本グランプリは1987年から皆勤賞(継続中)。インプレス・Car WatchでF1撮影記「撮ってみましたF1日本グランプリ」などを連載。レースシーズンは本業の傍らフォトグラファーとして、F1、MotoGP、SUPER GT、スーパーフォーミュラなど各地のサーキットを転戦し、レース写真とともにレースの楽しさを伝えている。
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