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的確な描写に「弓道警察」も納得? 「スター☆トゥインクルプリキュア」の弓道描写がスゴかったサラリーマン、プリキュアを語る(1/3 ページ)

個人的には「弓道警察」は人の心が生み出した形而上の存在だと思っています。

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 「プリキュアに弓道警察が来る!?」。

 弓道大会の様子が描かれた「スター☆トゥインクルプリキュア」第16話「目指せ優勝☆まどかの一矢!」。ネット上では、放送前からそういった心配の声が多数上がっていました

 しかしそんな不安は放送終了後、一変することとなったのです。実際に「弓道警察」はプリキュアにきたのか? 第16話でどんなことが起きていたのか? 少し見ていきたいと思います。

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第16話は香久矢まどか(キュアセレーネ)が大活躍でした

 「スター☆トゥインクルプリキュア」も放送開始からはや4カ月が経過。全体の約3分の1が終わりました。その勢いは止まるどころか、回を重ねるごとにどんどん面白くなっていますよね。まさに新しい時代のプリキュアって感じです。宇宙を舞台にした斬新さだけではなく、とにかく丁寧に作られているのを感じます。

 この先、例年通りならば6月~7月ごろに「新しいプリキュア」も加入するでしょうし、新キャラクター「宇宙怪盗ブルーキャット」(声:上坂すみれ)の動向からも目が離せません。この先もどんどん盛り上がっていくのでしょうね。楽しみです。


宇宙怪盗ブルーキャット。もしかして……?(YouTubeから)

kasumi プロフィール

プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。

弓道警察も納得の描写

 さて、5月19日放送の第16話「目指せ優勝☆まどかの一矢!」は香久矢まどか(キュアセレーネ)の弓道大会参加を通し、「自分を信じることの意味」を問いかける回でした。

 最近ではアニメで「弓道」を扱うと、「弓道警察」と呼ばれる表現の間違いを指摘する人たちが現れると言います(個人的には「弓道警察」は人の心が作り出した形而上の存在だとは思っていますが、便宜上用いることにします)。今話でも、放送前は「プリキュアに弓道警察が来るぞ!!」などと言われていました。

 しかし、それは杞憂(きゆう)に終わったのです。なぜなら弓道警察の出番がないほど、今回のプリキュアの弓道描写は素晴らしかったですし、そんな細かいことを気にする必要もないレベルで、熱くステキな内容だったのです。

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弓道警察も納得の射型

 自分は弓道に詳しくないので、元大学弓道部の知人に聞いたところ、今回のプリキュアの弓道描写は、「射法八節」と呼ばれる足踏みから残身までの一連の型や、半月(的を狙う際に、的の半分が弓の左側に重なって見える射型)描写、口割(くちわり)などの射型が正確に描かれていたことや、放った矢がリアルな放物線を描いていること、まどかとライバル那須ゆみかとの順位決定戦では、わざわざ「矢返し(矢は個人の持ち込みなので的に当たった矢を抜いて返さないと足りなくなる)描写」まできちんと入れる徹底ぶりだったようです。また道具の細かい描写もかなり正確だったとのことです。

 さらにアニメ中では「皆中(かいちゅう)」の解説(的に4本の矢が当たること)を入れるなど、小さな子どもにも分かりやすく楽しい進行となっていました。弓道の専門用語は自分も全く知らなかったので良い勉強になりました。きっと綿密で丁寧な取材をされたのでしょうね。


射法八節の描写が的確でした

 放送終了後に自分もWeb界隈(かいわい)を見ていましたが、「弓道警察」が出動している様子もなく、彼らも全く違和感を覚えなかったようです。ただ知り合いの元弓道部員は「優勝決定戦で、ある程度連続で当て続けると『的を小さくする』はず。それでも20連続で的に当てる中学生って……すごい…好き……」と驚いていました。彼もまどかの虜になったようです。

 そんな「弓道」の正確な描写は、創業明治十年の弓具店の人にも好評だったようです。

スタッフの情報により、子供向けアニメ番組プリキュアに弓道大会の場面が映るとの情報を得て見てみました(^ν^)まさか‥まさか、子供向けでこんな場面を見るとは思いませんでした( ; ; )ご丁寧に「皆中」の説明まで‥誰に向けてでもありませんが、こう言いたい。「ありがとう」


フォームがきれい(YouTubeから)

 子ども向けだからこそ、こういったところに手を抜かずきちんと描写する。そんな「こだわり」が「スター☆トゥインクルプリキュア」が子どもたちに支持されている理由の1つなのではないかと思います。

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