昭和の名ドラマ「ヤヌスの鏡」が34年ぶりに映像化、主演は桜井日奈子
「この物語は、 ヤヌスにもう1つの心をのぞかれてしまった少女の壮大なロマンである……」のナレーション。何もかも皆懐かしい……。
宮脇明子さんの人気漫画『ヤヌスの鏡』が34年ぶりに連続ドラマとして映像化されることが分かりました。フジテレビ運営の動画配信サービス「FOD」で8月配信予定で、主演は桜井日奈子さん。優等生と不良少女の人格を併せ持つ役どころに「対照的な二人だからこそ、ユミに切り替わった時の暴走っぷりが楽しかったです」と胸中を明かしています。
同作は、1981年から1982年までファッション雑誌『週刊セブンティーン』(集英社。現『Seventeen』)で連載され、1985年に杉浦幸さん主演でテレビドラマ化。厳格な家庭に育った高校生の小沢裕美が、ある出来事をきっかけに別人格のユミに変貌してしまう姿は当時大きな話題に。「古代ローマの神・ヤヌスは、 物事の内と外を同時に見ることができたという」で始まるナレーションも印象的で記憶に残る映像作品でした。
34年ぶりの映像化で大人しい優等生、ヒロミと夜の繁華街に現れる不良少女、ユミという正反対の人格を演じ分ける桜井さん。革ジャンや真っ赤なリップにクールなメイクを施したユミのビジュアルも公開されていますが、「ヒロミは今まで演じてきた役に近かったのですが、ユミは今までに演じたことがない挑戦的な役でした」とコメント。「誰でも多面をもっている」として2人の気持ちに寄り添うことは難しくなかったと語っています。
桜井さんはInstagramも更新し、「対照的な二人だからこそ、ユミに切り替わった時の暴走っぷりが楽しかったです」と撮影を楽しんだことも報告。月明かりの下でユミの衣装を着て振り返っている写真に、ファンからは「黒ひなちゃん大人っぽくてカッコかわいい! かなりグッときた!」と感激する声とともに、「ヤンキーぶりを楽しみにしてます」「どんどん色んな役柄を演じる日奈子ちゃん本当にすごいです!」とユミ役に期待する声も続々と寄せられています。
桜井さんのコメント
ヒロミとユミ、同じ人間だけど対照的な2人が色々な人を巻き込んで本当の自分とは何か、 葛藤する物語です。
原作はお話をいただいてから読みました。
ヒロミは今まで演じてきた役に近かったのですが、ユミは今までに演じたことがない挑戦的な役でした。
ユミの何にも動じない余裕と強さを表現するにはどうすればいいのか、強がりに見えないように気をつけました。衣装やメイクが特徴的なので、2人のスイッチの切り替えはそういったことで助けていただきました。
大人しい優等生でいようとするヒロミと対照的なユミの、それぞれの気持ちに寄り添うことは難しくはなかったです。
誰でも多面をもっていると思います。それは、 理性がきちんと働く普通の人でも少なからず心のバランスを保つのに必要だし、多面であって当たり前なのかもしれないな、と改めて思いました。
誰もが抱える心の悩みに寄り添える作品になれると嬉しいです。
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