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おぉぉ日本でも! 楽天と西友、国内初「離島へのドローン配送サービス」開始 横須賀の猿島で2019年7月開始

西友よこすか店から離島「猿島」へ、ひとっ飛び!

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 楽天と西友は6月17日、一般スーパーから離島の一般利用者(観光客)へ「ドローン」で商品を届ける配送サービスを2019年7月4日に開始すると発表しました。


西友スーパーから食材などを「ドローン」で届けてくれる!

 実施対象エリアは神奈川県横須賀市の離島「猿島」。猿島は都心から約1時間、自然に囲まれた東京湾唯一の無人島で、バーベキュー、海水浴、釣り、史跡探訪など、年間約20万人の観光客が訪れるレジャースポットです。岸から約1.5キロの距離にあり、三笠公園から島までは定期運行する猿島航路の船で行きます。片道約10分、船は約1時間おきに8時半から猿島発17時ごろまで運行しています。


バーベキュー、海水浴、釣りなどができる無人島「猿島」。岸から約1.5キロ離れた場所にある
離島の一般利用者への ドローン商用配送サービス

 今回のドローン配送サービスは、「楽天ドローン」のプロジェクトにおいて、2016年5月に(私有地内である)ゴルフ場で行った第一弾、2017年10月に東日本大震災で避難指示区域に指定された南相馬市小高区でローソンと組んで行った第二弾のサービスに続く第三弾目。この猿島に訪れた観光客に向け、島にいながら対岸の「西友スーパー」にある商品を注文し「ドローンで海を渡って届けてくれる」というものです。

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 楽天と西友はもともとネットで注文して宅配してくれる「楽天西友ネットスーパー」も手掛けており、そのノウハウを生かします。離島における一般客を対象にしたドローンによる商用配送サービスは、同社らによると2019年6月現在国内初の取り組みとしています。


「あ、食材がなくなっちゃった」

西友で注文→離島でもドローンで運びますよ──が実現する

 対象は、西友 リヴィンよこすか店で取り扱う「バーベキュー用生鮮品を中心とした食材や飲料(精肉、野菜、酒、その他飲料)」「救急用品(ばんそうこうなど)」「日用品」などの約400品目。要保冷商品は西友が新たに開発した専用保冷バッグを用います。例えば、買い置きしたバーベキューのお肉やお酒が足りなくなったらその場で「追加注文」が可能。万が一ケガをしたときの応急手当用品なども注文が可能です。

 配送料は商品代金とは別に1回500円(税込)。サービスは2010年7月4日から2019年9月の木曜、金曜、土曜日(各日の0時注文受け付け開始)に実施。サービス利用は楽天ドローンアプリから。楽天IDと楽天ペイ(オンライン決済)で決済できます。


対岸の西友に在庫する食材、日用品、救急用品などを対象に離島に荷物を届ける

「猿島のお客さま、お待たせしました~」

 ドローン配送サービスは米Amazon.comも商用サービスを始める計画(関連記事)です。同社らは今回のサービスは陸上よりも安全性を確保しやすい海上を主に飛行することで、日本においても早期のサービス化を実現できたとしています。今回のサービスで得られたノウハウによって、ドローン配送の本命とされる市街地や都市部、陸送困難など地理的課題を抱える地域での商用サービスも早期に実現したい考えです。近未来のサービス、じわじわと近づいてきましたね!


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