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“最悪のUI”を体験できるWebサイトをデザイン会社が制作 あまりの使いづらさにストレスがマッハ

真のインタフェースレジェンドへの道は険しい。

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 まともに入力するのが難しいデザインのWebサイト「User Inyerface」が、海外メディアに取り上げられてジワジワと話題を拡大中です。制作した企業は、直感的な操作では最後までたどりつけない“最悪のUI(ユーザーインタフェース)体験”ができるゲームとして紹介しています。

ゲーム開始で、まず手こずる(画像は「User Inyerface」より)

 UIはWeb制作などでよく使われる言葉で、人間と機械をつなぐものを意味しています。慣習に従い、直感的に操作できるUIを「良いUI」と呼びますが、「User Inyerface」のコンセプトはその真逆。慣習に逆らっているため、最後のページにたどり着くまでに、いらだちでパソコンをたたき割りそうになってしまいます。

 「User Inyerface」を開始すると、画面上部にクッキー利用同意のメッセージが表示されますが、早速分かりづらい。「このサイトはクッキーを使用していますが、問題ありますか?」という文面と「No」と「Yes」のボタンが表示されます。目立っている「Yes」を押しても反応せず、見づらい「No」ボタンを選択すると表示が消えます。さっそくややこしい……!

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利用同意して欲しくなさそうなUI(画像は「User Inyerface」より)

 先に進むには「Please click HERE to GO to the next page」(次のページに進むにはここをクリック)という文章のどこかをクリックしなければならないのですが、正解は下線の引かれている「click」でも、文字の色が違う「next page」でもなく「HERE(ここ)」。分かりづらい!

 次にメールアドレスとパスワード(架空のものでOK)の入力を求められますが、1分経過するごとに繰り返し、「急いで! 刻々と時間が経過しています」という謎のポップアップ警告が表示され、ゲームを中断してきます。

 この警告文を緑色の「Lock」ボタンを押して消したくなりますが、クリックしても「Unlock」という赤色のボタンに切りかわるだけ。ポップアップは消えません。閉じるためには左下にある「(C)lose 2019」をクリックしなくてはならないのです。「2019」ではなく「(C)lose」をピンポイントで押さないといけないところや、目立たないフォントカラーに、“最悪のUI体験”らしさを感じます。ちなみに、ポップアップの右上のマークをクリックすると、全画面で警告を表示してくれます。無意味すぎる拡大表示……!

時間経過を警告する謎のポップアップ(画像は「User Inyerface」より)
ポップアップは無意味に拡大表示が可能(画像は「User Inyerface」より)

 最終画面にたどり着くと「あなたはすごい! 真のユーザーインタフェースレジェンドだ」という称賛とともに、小躍りしているおじさんの姿を眺めることができます。なんて空虚な達成感だ……!

クリアするとおじさんの小躍りを拝見できる(画像は「User Inyerface」より)

 このサイトを制作したのは、IoT製品デザインなどを行うベルギーの「BAGAAR」という企業。普段意識しないで利用できているUIをあべこべにしたらどうなるかという意図で制作したといいます。

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 UIデザインは利用者が分かりやすく親切な設計をするための考え方ですが、User Inyerfaceを体験することでUIデザインという素晴らしい設計思想に感謝できるかもしれません。海外メディアでは、「デザイン・ホラー」や「悪いデザイン代表」として紹介しています。

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