吉本・岡本社長「“契約書無しで人間関係で”がベース」「タレント自身に損害賠償請求したこと1度もなかった」 口頭契約問題について会見で見解
「NSCを卒業した生徒には、コンプライアンス順守の書類として誓約書を書いてもらい、うちの仕事をやっていただいている」
吉本興業の岡本社長が22日に記者会見を行い、闇営業を巡る一連の問題について、記者からの質問に答えました。その中で、所属芸人と契約書を交わさず、口頭で契約を行っている件について、「今回のことを踏まえ、どういう形が模索できるかやっていきたい」と回答しました。
所属芸人との契約に関しては、吉本興業の大崎会長がメディアの取材に対し「吉本の場合は口頭で契約する。民法上も口頭で成立する」とコメントし、今後も口頭契約を継続する意向を示唆していました。これに対し、Web上では、「コンプライアンスの意識が低い」「紙での契約が必要なのではないか」など批判が起きていました。
契約書に関しては、ハリセンボンの近藤春菜さんが7月15日放送の「スッキリ」で、「(どんな契約をしているか)私は口頭でも聞いた覚えはない」と発言し、波紋を呼んでいました。記者会見でねとらぼ編集部がこの点について質問すると、岡本社長は「NSCを卒業した生徒には、コンプライアンス順守の書類として誓約書を書いてもらい、うちの仕事をやっていただいている。“基本は契約書無しで人間関係で”ということがベースだが、所属タレントは多岐にわたるため、今回のことを踏まえ、どういう形が模索できるか探る」と回答しました。
また、契約書が存在しない場合、所属タレントが禁則事項を破り、仮に損害賠償を請求することになっても難しいのではと問うと、「タレントが事件や事故を起こし、クライアントさんに損害を与えた場合も、一度も(タレント側に)請求をしたことはありません」との答えでした。
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