ニュース

友人や知人から誘われても断れる? 若者に広がる「モノなしマルチ商法」に注意喚起

20歳代や20歳未満の若者で増加しているという。

advertisement

 友人やSNSで知り合った人などから、仮想通貨や投資、アフィリエイトなどのもうけ話を「人に紹介すれば報酬を得られる」と勧誘され契約しトラブルに巻き込まれるという、いわゆる「モノなしマルチ商法」が増えていると国民生活センターが注意を呼び掛けている。

 マルチ商法に関しては、健康食品や化粧品などの「商品」の相談が多く寄せられているが、近年はファンド型投資商品や副業などの「役務」に関する相談が増加していると同センター。この「モノなしマルチ商法」の相談は特に20歳代や20歳未満の若者で増加しているという。

マルチ商法の商品・役務等別の相談件数

 例えば、中学時代の友人からいい話があるから会わないかという電話があり、レストランで会ったら別の勧誘者も同席し、「海外の不動産に投資をすれば仮想通貨で配当があるので、消費者金融で借金をしても埋め合わせができる。投資者を紹介すれば紹介料を受け取ることができるので、借金の返済は簡単だ」と説明を受けたという。結局消費者金融から借金し、代金を友人に渡したが、契約書面や領収書はなく、セミナーにも参加したものの投資の仕組みの説明は全くなかったという。他にも「マッチングアプリで知り合った男性に勧誘され、株の勉強会に入ったがもうかなかった」「カフェで知り合った人に仮想通貨のウォレットのアフィリエイトを勧誘された」例も。

advertisement

 契約のきっかけが友人や知人からの誘いだと断りづらいという問題点が指摘されている。また、人を紹介すれば報酬を得られることばかり強調されるが、もうけ話の実態はよく分からず、解約や返金を求めようとしても連絡先が不明確で交渉が困難するケースが大半だ。

 同センターはこれらの対策として「実態や仕組みが分からない『モノなしマルチ商法』は契約しない」「友人や知人から勧誘されても、きっぱりと断る」「安易にクレジットカードでの高額決済や借金をしない」「不安に思った場合やトラブルになった場合は消費生活センター等に相談する」ことを挙げている。

マルチ商法の契約当事者年代別の相談件数と割合(商品・役務、201 4年度~2018年度)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
  2. 川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
  3. 中村雅俊と五十嵐淳子の三女・里砂、2年間乗る“ピッカピカな愛車”との2ショを初公開 2023年には小型船舶免許1級を取得
  4. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  5. 「壊れてんじゃね?」 ハードオフで買った110円のジャンク品→家で試したら…… “まさかの結果”に思わず仰天
  6. 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  7. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  8. なんと「身長差152センチ」 “世界一背が低い”30歳俳優&“世界一背が高い”27歳女性が奇跡の初対面<海外>
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か