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“ミスター平成仮面ライダー”高岩成二、主役スーツアクターを「ゼロワン」縄田雄哉にバトンタッチ

高岩「仮面ライダーは渋々だった」? 20年の軌跡を振り返る。

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 令和初ライダーとして9月1日の放送開始前から話題を集めている「仮面ライダーゼロワン」で、主演のスーツアクターが「仮面ライダージオウ」まで歴代主役ライダーを演じてきた高岩成二さんから縄田雄哉さんにバトンタッチすることになりました。“ミスター平成ライダー”高岩さん、本当にお疲れさまでした!


高岩ライダーから縄田ライダーへバトンタッチ

 高岩さんは、平成仮面ライダーシリーズ第2作「仮面ライダーアギト」で主役スーツアクターを担当して以来、「仮面ライダー響鬼」を除く18作品で主役ライダーのアクションを演じてきた、まさに平成ライダーの歴史そのもの的存在。熱烈なファンも多く、主人公の性格までも細かな動きで表現してしまうアクションは職人芸の領域。決めポーズのしぐさ1つで「高岩さんだ!」と覚えられてしまうほど、仮面ライダーのイメージを体現していました。

 一方、縄田さんはジャパンアクションエンタープライズ(JAE)所属。ドラマや映画、舞台などで活躍し、平成仮面ライダーシリーズでは「仮面ライダーエグゼイド」で仮面ライダーゲンムのスーツアクターとして独特なポーズを生み出すなど人気を獲得。「仮面ライダージオウ」では仮面ライダーゲイツのスーツアクターとして、高岩さん演じるジオウとともに1年間戦っていました。

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素顔での決めポーズ、貴重だ

 バトンタッチにあたり、新旧スーツアクターのインタビューコメントが到着。高岩さんは、初めてライダーを演じた当時を振り返り「僕はずっと『スーパー戦隊シリーズ』のレッドを担当していて『仮面ライダーアギト』(2001~02年)からライダーに移ったのですが、実はずっとスーパー戦隊をやりたかったんです。だから、仮面ライダーをやる時は、渋々という感じでして(笑)」と意外な心の内をカミングアウト。

 「だから撮影に入った時もテンションが上がらなかったんですが(笑)、ある時、他の仮面ライダー役のスーツアクターと話しているときに突然プチッとスイッチが入って、絶対に『仮面ライダークウガ』(2000~01年/平成仮面ライダー第1作・主演スーツアクターは富永研司さん)を超えてやろう! 視聴率も上げてやる! と。そこから始まりました」と熱い思いに至ったいきさつを語っています。


インタビューでも息ピッタリの2人

 高岩さんは当初、スーパー戦隊シリーズと仮面ライダーとの芝居の違いに戸惑い、監督の指示に腹立たしく思ったこともあったとか。「『わかりました!もう動きません!』と思っちゃったんです(笑)。動かないと言っても、ただじーっとしているのではなく、感情を作って誇張せず自分の芝居をやったら『それ!』と言われて。動かない、というのもお芝居だなとそこで理解しましたね。それ以降、自分の感情や思いを先にやろう、そうすれば“マスクの表情”は後からついてくる、と思うようになりました」。

 一方、大先輩の後を託されることになった縄田さんは「これまでドラマや映画などいろいろな現場を経験してきましたが、いつかは主役をやりたいと思っていたので決まった時は単純にうれしかったです。でも、そのあとは不安が襲いかかってきましたね(笑)。今の自分のスキルで大丈夫だろうか、高岩さんの姿を見ていても表現の幅に差があると感じていたので。喜びと不安が入り混じった気持ちになりました」と緊張気味に回顧しています。


キックも美しい、高岩さんが演じるジオウが見られるのもあとわずか

 これに対し高岩さんは、「アドバイスするところなどは正直まったくないですね。安心して見ていられる部分が多々あります。これまでスペシャルなどで過去の平成ライダーにお手伝いで後輩に入ってもらった時があるのですが、見ていると『ちょっと違うな』ということもありました。でも、縄田に関してはすごく絵になるんです。アクションも手足が長くてかっこいいですし、『ジオウ』で初めてバディとしてやらせてもらいましたが、やっぱり安定している」と太鼓判のコメント。縄田さんは「いや、今のお話を聞いて、ちょっとニヤッとしちゃいました(笑)。そんな風に思ってくれていたんだと(笑)」と照れくさそうに返しています。

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縄田さん演じる仮面ライダーゼロワン

 自分の中ではやりきった感が強いという高岩さんですが、「ゼロワン」にも引き続き関わっていくとのこと。とはいえ、高岩さんが演じる仮面ライダージオウがテレビで見られるのも8月25日放送の最終話まで。その勇姿をしっかり目に刻んでおきましょう。

(C)2019 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

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