1年かけて集めた「爪」で婚約指輪を作る → 理解を超えた作品に困惑と「吉良吉影」の声が上がる:圧倒的不審者の工房
圧倒的不審者ッッッ!(閲覧注意)
1年に渡って自分の爪を集め続けて、それを材料にバイオプラスチックを再現。そしてなぜか婚約指輪を作ってしまうYouTube動画が400万再生を超える人気です。投稿者は、いつもさまざまな材料で包丁やナイフを制作してきた圧倒的不審者の極み!さん。今回は特にその名前通りのヤバさなので、かるく閲覧注意です……!
「爪を1年間集める」という初手からだいぶクレイジーですが、動画ではそれをミキサーに3分かけて、さらにコーヒーミルで細かい粉状にしていきます。続いて水を足してまとめたら、ホイールナット(※貫通していない長めのナット)の中に入れ、水を絞るように六角ボルト(ネジ)で圧縮し、今度はそれを150度設定のオーブンで90分の加熱へ。
するとナットを貫通する勢いで熱膨張し、元爪だった粉は黒いひとかたまりの物体になります。そして、これが今回メインとなるバイオプラスチック。爪や髪に含まれる「ケラチン」というタンパク質を樹脂化するこの方法は、以前から開発・研究が行われており、鶏の羽や羊毛を使用したバイオプラスチックが製造されています。それを1人で、さらに人間の爪を使って作るとは……。毎度のことながら発想と実行力がすごい。
しかし、あくまで目的は婚約指輪作り。速硬性の型取り用パテを使い、ブリリアントカットらしき宝石で型を取ると、“爪プラスチック”をスチームクリーナーで一度柔らかくして型に詰めます。そしてしばらくたつと、なんだか奇麗な黒い宝石っぽいものが完成(!)。これを初見で「爪」だと分かる人が何人いるだろうか……。
制作はまだ終わらず、次は銀粘土を使ってリング部分を一から作っていきます。もちろんこの工程も全て手作業で、棒に巻いて形作り、一度乾燥させ、ヤスリ等で形を整え、コンロで30分かけ焼成。その後もひたすら磨いて、宝石用に穴を空け、また磨いて……と、何時間かかっているのか分からないほどの研磨作業の後、ついにリングも完成します。
最後にペンチを使って“爪ジュエリー”をはめ込んだら、この世でたった1つの婚約指輪が出来上がり。もはや「美しい」や「すごい」のひと言で片付けて良いのか分かりませんが、いろいろ想像すると夜眠れなくなりそうなので、深く考えるのはやめておきます。「もし恋人が作って渡してきたら……」なんて考えてはいけませんよ……?
YouTubeのコメント欄では、国内外から多くの困惑と称賛の声が寄せられたほか、冒頭でマネキンの手と恋人つなぎする姿も相まって、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの人気キャラクターで連続殺人鬼の「吉良吉影」を連想する人が多いようです。
画像提供:圧倒的不審者の極み!さん
関連記事
圧倒的不審者の工房:空き缶に穴を開けるほどの攻撃力 鮫の歯を加工した古代ハワイ戦士風の包丁が制作される
モンハンの武器。圧倒的不審者の工房:食べられる人工卵作りに挑戦 → なぜか偽卵黄を素材にバイオプラスチック包丁を制作
もはや動画のタイトルが理解不能になりつつある……。圧倒的不審者の工房:紙くずを混ぜ続けてミニチュア包丁を作ってみた → キュウリをスパッと切断する硬く頑丈な包丁が完成
作業時間の字幕が最小「3時間」、最大「7日間」という衝撃。圧倒的不審者の工房:錆びたオノを研ぎまくってピカピカの鉄斧に → ジャイロ効果も追加した強すぎるオノが完成
ジャイロ効果ってすごいですね。圧倒的不審者の工房:「梱包に使われる発泡スチロールを再利用」 発泡スチロールとオレンジの皮から軽くて丈夫そうな包丁が誕生
謎の蒸留装置が活躍します。圧倒的不審者の工房:自宅でおいしいパン作り → いつの間にかカーボンより硬い「パン包丁」が完成、抜群の切れ味を発揮
これが未来のお料理動画だ(大嘘)。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.