コラム
日中は1本も走らない 絶滅寸前と言われる昭和の通勤電車「103系」に乗ってきた(2/4 ページ)
高度成長期の通勤電車の象徴。乗れなくなる前に乗りましょう!
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和田岬線をいまだ元気に現役で走る「オリジナル103系」に乗車
JR和田岬線(兵庫駅~和田岬駅)は兵庫県神戸市にある短い線区です。和田岬線という線名は通称であり、正しくはJR山陽本線の一支線です。総距離はわずか2.7キロ。乗車時間はほんの3~4分です。兵庫駅でJR神戸線(山陽本線)と接続しています。
和田岬線は兵庫県和田岬地区にある工場への通勤客輸送に特化しています。そのため、日中に列車は走りません。休日ダイヤに至っては1日上下各2本(朝1本夕1本)です。2001年に電化され、主に6両編成の103系が使われています。
乗車予定の和田岬線103系は兵庫駅17時15分発。17時にならないと和田岬線のりばには入れません。
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2019年8月現在、103系は調べた限り、JR西日本管区内では奈良線、大和路線(関西本線)、播但線、加古川線でも運行されています。ただし播但線と加古川線の103系は大改造を受けた車両です。対して「オリジナルを色濃く残している車両」である和田岬線の103系は本当にもう希少な車両といえます。
和田岬線の103系は運転台が低い初期タイプです。ドア横にあった戸袋窓や黒い窓サッシ以外は変わっていないようです。
側面の様子は特にいい感じです。現在の車両にあるような各種装備、装飾品がほとんどなく、まさしく”箱”。屋根にある丸型のベンチレーターもよく目立ちます。
方向幕はJR西日本仕様の黒幕。「兵庫←→和田岬」と双方向に対応する表示なので、終着駅に着いても幕の変更はありません。
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