コラム
日中は1本も走らない 絶滅寸前と言われる昭和の通勤電車「103系」に乗ってきた(3/4 ページ)
高度成長期の通勤電車の象徴。乗れなくなる前に乗りましょう!
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あぁぁ「これだよこれ」な懐かしさがブワッと噴出する車内
では乗車しましょう。座席のモケットや化粧板はさすがに当時のままではありませんが、オリジナルの姿は留めています。そして和田岬線の103系には、車内広告がありません。このことが昭和タイムスリップ感をより心地よく感じさせてくれるような気がします。
天井にはぐーるぐる回る「あの扇風機」。車両には冷房設備も付いていますが、乗車時の車内は30度を超えていました……。
ドアは最近のJR西日本の車両ではあまり見られなくなったステンレス製。“プシュ”という音と共に勢いよく閉まります。運転台は国鉄型電車らしくアナログ感満載で武骨な感じ。大きなマスコンとブレーキハンドルがマニア心をくすぐります。
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17時15分。定刻に兵庫駅を出発すると、カーブを曲がった進行方向右側に川崎重工業兵庫工場につながる線路が見えてきます。兵庫工場で製造された新車が和田岬線の線路を走ることもあります。
和田岬線車窓のハイライトは兵庫運河でしょうか。兵庫運河は「キャナルプロムナード」というきれいな遊歩道として整備されています。「撮り」の人は兵庫運河とセットにして撮影するといいですよ。
17時18分、あっという間に和田岬駅に到着しました。和田岬駅での休憩もつかの間、8分後には折り返し兵庫駅行きが出発します。和田岬駅は無人駅。駅舎もなく、簡易な屋根があるだけです。ICOCAは対応していますが、窓口や券売機はないのできっぷの人は帰りの分も兵庫駅で買っておくとよいでしょう。
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