大きな窓で絶景をじっくり堪能 スイス、ゴールデンパス・ラインの新型列車「エクスプレス」がめちゃくちゃかっこいい デザインはピニンファリーナ
フェラーリのデザインで知られるピニンファリーナが手がけました。
イタリアのデザインスタジオであるピニンファリーナが、スイス西部を走るモントルー・オーベルラン・ベルノワ(MOB)鉄道の新車両「Goldenpass Express」のデザインを手がけました。
ピニンファリーナは、歴代フェラーリなどのスポーツカーのデザインでよく知られていますが、イタリアやスイス、ノルウェーなどの列車のデザインだけでなく、バスやクルーザー、ハサミや携帯電話など、さまざまな分野でデザインを手がけています。
スイスの山岳部を走る鉄道横断路線である「ゴールデンパス・ライン」は、車窓からアルプスの山岳風景と湖畔を望める路線としても知られており、「MOB」「BLS」「ツェントラル鉄道(ZB)」の3つの鉄道会社が運行しています。
ゴールデンパス・ラインでは、運行会社によって線路の軌間が異なっており、モントルーからツヴァイジンメンまでは軌間1メートルの狭軌を、ツヴァイジンメンからインターラーケンまでは軌間1.43mの標準軌を利用しています。
各社で軌間が異なっていることから、これまでスイス山岳部をゴールデンパス・ラインで横断するためには途中駅で乗り換える必要がありました。そこでGoldenpass Expressには、数秒で軌間を変更できる可変タイプの台車が採用され、乗り換えいらずで列車旅を満喫できるようになりました。
軌間の変更が可能な列車は日本国内でも「フリーゲージトレイン」として開発が進められていますが、このGoldenpass Expresssはスイス版フリーゲージトレインともいえるでしょう。スイスのフリーゲージトレイン、Goldenpass Expressは2020年12月13日より運行開始予定です。
(大泉勝彦)
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