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本物さながらに紅葉する“落ち葉型ディスプレー”が開発される NIMS・早大・多摩美大の共同研究で
きれい。
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物質・材料研究機構(NIMS)は、早稲田大学、多摩美術大学と共同で、電流を流すと紅葉のように赤くなる落ち葉型ディスプレイを開発しました。
開発されたデバイスは、虫食いのある自然な落ち葉の形状。この落ち葉型ディスプレイにわずかな電流を流すだけで、自然の紅葉さながらに、にじむように色が変化します。表示の維持に電力を必要としないため、変色の途中でスイッチを切るとその着色状態が保持されます。さらに、逆向きに電流を流すことで緑色に戻すこともできます。
落ち葉型ディスプレイは、同研究グループが開発した“ソフトディスプレイ”が使われています。ディスプレイ自体が柔らかく、切ったり、たわませたり、穴を開けたりすることが可能です。
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開発の目的はデジタルアートでの利用。ディスプレイを使用したデジタルアートでは、枠による制約を受けますが、開発の背景には「『枠内』に人間の発想を閉じ込めることで、現代人の発想・着想がむしろ貧困になっているのではないか」という危惧があったそうです。
研究グループは、今後は自由曲面や3次元構造を有するディスプレイ、風力などにより表示が変わるディスプレイ、透明になり消えるディスプレイなど、従来のディスプレイの概念を広げていきたいとしています。
(高橋ホイコ)
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