「クリスマスも働いて。ただし出勤は自由で利益は100%還元します」 米ピザ店の従業員への対応が注目集める
「私たちなりの感謝の伝え方です」
米インディアナ州のピザ屋「ロックスター・ピザ」のクリスマス当日の利益をすべて従業員に還元する取り組みが、海外メディアの注目を集めています。働くスタッフに日頃の感謝を伝えるこの試みは、同店の伝統となりつつあるようです。
米国ではクリスマスを連邦政府が定める休日としており、多くの企業が休業しています。そのような状況のなか、「ロックスター・ピザ」はFacebookページで、クリスマス当日に営業をすることを発表。しかしその投稿内容は、一風変わったものでした。「働きたい従業員はどうぞ働いてください」と書かれているのです。一見するとクリスマスに労働を強いるブラック企業のようですが、そこには「利益の100%もどうぞ持っていてください」と続いています。「一年間、一生懸命働いてくれた従業員へ、私たちなりの感謝の伝え方です」と書かれているように、オーナーの粋な計らいだったのです。
営業時間は16時から21時までで、取り扱いは配達のみ。しかし従業員は、働く時間などを自由に調整することが許されています。注文が入れば入るほど、従業員の懐が温まり、休みたい人は出勤しなくても構わないというもの。
オーナーのコルビー・マシューズさんは「従業員へ日頃の感謝を伝えるための試みです。数年前に開始し、今年も行いました」と海外メディアの取材に答えています。また、別の取材では「例年好評ですが、今回は非常に人気がありました」「15時になると、電話がけたたましくなっていました。18時30分には、60件の注文が入っており、電話を切ってしまいたいほどの忙しさでした」と語りました。
12月26日、「ロックスター・ピザ」はFacebookページで、「昨日はこれまでで最もよく売れた日でした。従業員への愛情や支持を表明して下さり感謝しています。次回のクリスマスもお目にかかれることを楽しみにしています」と利用者への感謝を伝えました。
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