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少年に手紙を届けに来る謎の少女、その理由は…… 漫画「17歳のキミへ。」が胸に響く(1/2 ページ)

手紙に込められた思いがぐっと来ます。

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 何も言わずにただ手紙を届けに来る謎の少女と、手紙を受け取る少年を描いた漫画「17歳のキミへ。」が切なくて心にグッときます。作者は創作漫画やイラストを投稿している吉良いと(@kilightit)さん。

 主人公・未来の前に数カ月前に現れた少女。毎朝毎晩、欠かさず手紙を届けにきます。手紙は愛の告白などではなく、「ご飯はちゃんと食べているか」「好きな子はいるか」など、どうでもいい話を一方的に書き連ねているものでした。

 名乗りもせず何も話さない少女を、気味悪く思う未来。そして17歳の誕生日、少女は「未来へ たんじょうびおめでとう」と書かれた手紙を届けに来ますが、いら立ちを覚えた未来は「消えろよ」と、手紙を破ってしまいます。

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 その後、祖母から母親の容体が悪化したとの知らせが。未来の母は出産の際の医療ミスで植物状態になってしまい、ずっと入院していたのです。子どものころ、母親が高校生で出産したこと、父親がいないことで心ない言葉をかけられたこともある未来。母親が植物状態になったのは「お前が生まれたせい」と同級生に言われ、傷ついた未来は「なんでぼくを産んだの?」と病室で眠ったままの母親に涙を流しながら問いかけたこともありました。

 母親へのわだかまりから、病院へ行くのをためらう未来。そんなとき、彼は手紙に気付きます。少女から渡された、誕生日を祝う手紙。破ったはずのそれは、なぜか机の引き出しに入っていました。そこに書かれていたのは、17歳の誕生日を祝う母親の言葉。未来が生まれるのを心待ちにしていたこと、いつか未来からわがままだと責められるかもしれないけれど彼を生みたかったこと――妊娠中の母親が成長した未来に向けて、自分の気持ちをつづった手紙だったのです。

 病院に駆け付けた未来は、自分もずっと話がしたかったのだと涙ながらに母親に伝えます。その言葉に、植物状態だった母親の目から涙が。そして――。

 生まれてからずっと眠っていて、話をしたこともない母親にわだかまりを持っていた未来。しかし少女からの手紙により、初めて母親の思いを知り、自分の気持ちを伝えて向き合うことができました。最後に気持ちが通じ合った瞬間に心が震えます。お互いを思う気持ちが、奇跡を起こしたのですね。

 読者からは「自然に涙が出てきた」「良すぎる。美しすぎる」「ラストで涙腺崩壊しそうになった」など感動のコメントが寄せられています。

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 吉良さんはTwitterで創作漫画を公開しており、以前には幽霊が視える葬儀屋さんを描いた「ようこそ亡霊葬儀屋さん」が話題になりました。同作はKindleでも配信されています。

「17歳のキミへ。」

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