インタビュー

SOD久々の新レーベル「Ms.SOD」、性に前向きな美しいお姉さん系女優たちに本音を聞いてみた

今どきの性に対する価値観を聞いてみました。

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 アダルトコンテンツ流通業者「ソフト・オン・デマンド」(以下SOD)が2019年に立ち上げた新レーベル「Ms.SOD(ミスエスオーディー)」。「エロもカラダも、最高にイイ女」をキャッチコピーに掲げる同レーベルからは、2019年12月に第一弾として水沢美心さん、2020年1月に詩月まどかさん、2月6日には広瀬りおなさんの3人が専属女優としてデビューしました。


「Ms.SOD」からデビューした3人。左から広瀬りおなさん、水沢美心さん、詩月まどかさん(以下、撮影は全て羊肉るとん

 SODで新人女優のデビューレーベルは、2017年にスタートした「君に惚れた(キミホレ)」(2019年にリニューアルし現在はKMHR)以来。SODといえば、タレントとしてもマルチに活躍する紗倉まなさんなどを擁するレーベル「SODstar」を筆頭に、女子社員やマジックミラー号などが知られていますが、久々となる新レーベルの立ち上げにはどういった意味や背景があるのでしょう。3人の専属女優とプロデューサーに聞きました。

水沢美心

 Ms.SODのトップバッターとして2019年12月にデビューしたのが水沢美心(みこ)さん。Ms.SODのプロデューサーをして「肉食系でセックスが大好きという(Ms.SODの)テーマにこれ以上当てはまる子はいない」と言わしめる存在ですが、本人はその重責を感じる様子も見せず「実感がないんです。仕事という感覚もあまりなくて、撮影のときはセックスしに行っているというか、素で臨んでいる感覚」と屈託のない笑顔を見せます。

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水沢美心さん

 ナチュラルにいいお姉さんの雰囲気をかもし出す水沢さんですが、その性欲は周りから“異常”と形容されることも。本人も「性欲にかんしては、他の女優さんをライバル視しますね。私が一番強いな! って」と自負しています。

 現在は、「仕事がない日は5~6回、何もない日はオナニーざんまい」というものの、その性欲の強さは、出会う男性を全て“男”として見てしまうそうで、「男性だと、『この女ワンチャン抱けそうじゃね?』みたいなのありますよね? それと同じことを女性の私が考えちゃう」とにっこり。「まだお付き合いしていない人と外で待ち合わせとかするじゃないですか。こっちはすぐにでもしたいから、ネットカフェやカラオケでして、“違うな”と思ったら捨てちゃう」と体の相性を重視しながらも衝動には極めて忠実なスタイルを明かしてくれました。


ナチュラルにいいお姉さんの雰囲気をかもし出す水沢さん。「あまり自分の顔は好きじゃない。くびれは気に入っているけどお尻は嫌い。外人さんみたいなプリケツが好きなのに私はそうじゃないから。エステやジムに通っているんですけどなかなか簡単にはいきませんね」とは本人の弁

 そんな水沢さんには、この業界はどう映っているのでしょう。「最初は偏見がありました。怖い世界というか、親に言えないじゃないですか。それがもう偏見なんですけど、こうして入ってみると、一人じゃないなと。みんなが支えてくれるし、月1で検査に行って見せ合うような環境で、ちゃんとしているなって」。

 さらに聞くと、「日本ってオープンじゃない。それは性にかんしてもそう。そこがもうダメだと思うんですけど」とチクリ。続けて「私もはっきりとした答えを持っているわけじゃなくて、もっとこの世界を知り尽くせばいつかそうしたことを話せるかもしれないし、私はそれを知りたいと思っています」と話してくれました。

 発言を書き連ねていくと、どこまでも性衝動に忠実な印象ですが、「今は愛に飢えている」としんみりする場面も。とはいえ、「名前を呼ばれながら、汗だくでヘトヘトになる濃厚なセックスがしたい。『好きだ』って言われながら首を絞められたい」「まずはセフレを見つけて……セックスがしたい。毎日セックス3回してくれる彼氏がほしい。2人くらい」と終始一貫してブレない水沢さんでした。

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詩月まどか

 水沢さんに続き、1月23日にデビューしたのが詩月(しづき)まどかさん。もともとは保育士として子どもと触れ合う毎日だったものの、SODのオーディションをネットで知り、デビューへと至ったのだといいます。3人の中では童顔が際立ちますが、「Ms.SODの“肉食”というコンセプトは自分にとってよかった。エロいことが好きな自分にうそをつかなくてすむから」と、性に対する価値観がマッチしていたことをうれしそうに話します。


詩月まどかさん

 「この数カ月は、めくるめくような時間で、今まで以上に美意識が高まりました。自分が最初に思った“きれい”を演じたいから」とデビューまでを振り返る詩月さん。“きれい”とは、小学校高学年の出来事のこと。ある日、家で寝落ちしていた父が付けっぱなしにしていたテレビに映し出されていたセクシービデオは、“きれいで芸術的な世界”として詩月さんの目に飛び込んできたのだといいます。

 その芸術的な世界に心引かれていく中で、今では先輩にあたるSODstarの白石茉莉奈さんのことが大好きになったと詩月さん。「(白石さんの)顔や声、全体の雰囲気がすごく自分に刺さって。もしいつか、自分がそうした世界に入ることがあるのなら、まりりんさん(編注:白石さんの愛称)のいるSODに入ろうと思っていました」と憧れも語っています。そんな白石さんは2019年12月、惜しまれつつSODstarからの卒業を発表しましたが、「愛しています! と伝えたい」と感謝しきりのようです。


詩月まどかさん

 「セックスは気持ちよくなるための手段で、感覚的にはスポーツ」と話す詩月さんは、自身のデビュー作を「本当に全身が気持ちよくて、撮影に没頭するというよりは、セックスに没頭できました。超敏感な私が全身で感じている姿を楽しんでもらいたい」とヒーローインタビューのように回顧。しかし、元保育士ということも影響しているのか、性教育の話になると柔和な表情を一転させる場面もありました。

 「今はネットで簡単に無修正動画を見ることができるし、私が知るとある小学校では低学年からセックスしたり、援助交際したりすることも珍しくない時代。この業界は法律もきちんと守っていますけど、世の中はもっと無秩序。小学生でまだ生理きてないからOKとかじゃなくて、病気のリスクなども考えて教えるべきところはきちんと教えるべきだと思うんです」(詩月さん)

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 最後に、「Ms.SODはあなたにとってどんな意味を持つのか?」と聞くと、「Ms.SODだから、とかではなくて、まずは“詩月まどか”という存在を世の皆さまに知ってもらいたい。それがひいてはMs.SODというレーベルの発展につながれば」と展望を語りました。

広瀬りおな

 「この業界に入るお誘いは以前から数回いただいていました」と話すのは、2月6日にデビューを果たした広瀬りおなさん。以前はグラビアモデルやレースクイーンとして活動し、スレンダーなスタイルが目を引きますが、ポーズや表情をサッと作ることにも長け、そのタレント性はセクシー女優を中心に構成されるアイドルグループ「恵比寿マスカッツ」が現在実施中の新メンバーオーディション最終選考にも名を連ねるほどです。


広瀬りおなさん

 

 「自分はドスケベ」と公言する広瀬さんの性の目覚めは4歳。年上の女の子に教わってオナニーめいたものを知ったときだとし、「中学にあがるころには自分でドラムスティックを突っ込んだりしていました」「18歳のころにバイト先が一緒だった年下の男の子と付き合ってからは、童貞君とするのも好きになりました」など自身の趣味嗜好(しこう)を喜々として語ります。

 とある縁からMs.SODの専属女優としてデビューした広瀬さん。その転身にはどういった思いがあったでしょう。

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 「今まではもやが掛かっていた感じ。グラビアで賞をいただいても、実感が湧かないというか。“こうなりたい”というのがなくて、ふんわり生きてきた。そういう自分が嫌で落ち着かないなと感じていたんです」(広瀬さん)

 今では「SODに骨をうずめたい。居心地よすぎてよく会社で寝ています(笑)」と話すほど。デビュー作の撮影でも、「現場で『どこまで大丈夫?』と聞かれてもNGがちっとも思い浮かばなくて。どんどん自分の体が開発されていくのが面白いし楽しい」と振り返りながら、「“天職”って感じ」と自らの居場所を見つけたかのように話します。

 「この業界は、1カ月に1本撮影というスタイルが基本なので、撮影が終わったときは、『次は1カ月後?』という気持ちになって、そのときにいた男優さんに『私もう一回できます!』と直訴したくらい(笑)」(広瀬さん)

 少し踏み込んで、この世界に入ることを“墜ちる”と形容することがある、と話を振ると、「実際、結構言われましたよ。『あの子墜ちちゃったね』って」と明かす広瀬さん。続けて「少し前はどこか背徳感のある業界に映っていたかもしれませんけど、今はエンターテインメント性も向上し、その場でも輝けるし、枠にとらわれず活躍できる。自分自身だったり、近しい周りの人がそれを分かってくれていれば、それより外からどう思われてもいいかなと思いますね」と外周からはうかがえない業界の変化を語りました。

 「この業界に入って驚いたのは、入念な準備やケア体制。SODは業界でもその性格が強いとは聞きますが、担当マネージャーはもちろん皆さんとても親身で、全員で1つのいい作品を作ろうという熱を感じる。それは、個で勝負していくのが常で、相談すらはばかられるグラビアやレースクイーン時代にはなかなかなかった」(広瀬さん)

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 さらに聞くと、元WRESTLE-1で今はWWEに挑戦中のプロレスラー、黒潮"イケメン"二郎選手が大好きだとのこと。それは肉体的な魅力ではなく、「キャラも天真らんまんで、入場曲に福山雅治さんの『HELLO』を使ってたっぷり時間を掛けてリングインする、みんなを笑顔にする選手」だからと熱弁。「私の全力のセックスをぜひ見てほしい」と、尊敬してやまない黒潮"イケメン"二郎選手のようなエンターテイメント性をセクシー女優として発揮していきたいといいます。

Ms.SODプロデューサー「将来的にはStarと双璧を成すようなレーベルに」

 Ms.SOD(ミスエスオーディー)のプロデューサーはSODクリエイトの福ちゃん。「ちょっと高根の花っぽい、いい女」とキャスティングの特徴を説明する福ちゃんに久々となる新レーベル立ち上げの意図を聞きました。

―― キミホレ以来となるSODの新レーベルですが、“美しいお姉さん”という方向性を強く打ち出していますよね。そういったレーベルはこれまでSODにはなかったんですか?

福ちゃん そうですね。うちの金字塔といえる(SOD)Starは、ウブ、純粋、爽やかといったキーワードがよく当てはまるレーベルですが、その認知が広がることで、(そこに合致しない)お姉さん系でいい女っぽい感じの女優は他社に流れてしまっていたんです。

―― つまりお姉さん系の受け口となるレーベルがMs.SODだと。今そのジャンルを拡充する狙いは?

福ちゃん 時代は変わってきていて、性にオープンで、「セックスが好きです。だからセクシー女優になります」という子が増えてきているのを年々肌で感じます。StarにはStarのカラーがありますから、そのカラーに無理に押し込めてしまうとそれはそれでよくなくて、それなら、「セックスが好き」「セックスをもっと楽しみたい」という性に前向きな美しいお姉さん系女優をキャスティングするレーベルがあってもいいのではないかと。

―― キャスティングで重視したのは?

福ちゃん 身体的特徴では高身長や美しいクビレなどもありますが、私が絶対譲れなかったのはEカップ以上というバストサイズ。イメージは峰不二子、ボンキュッボンです。

―― プロデューサー視点で、3人の専属女優の所感を教えてください。

福ちゃん 12月に第一弾でデビューした水沢は、面接に来た時点で「この子を第一弾で出そう」と即決しました。一言で言えば異常性欲の持ち主(笑)。肉食系でセックスが大好きというテーマにこれ以上当てはまる子はいないなと。Ms.SODの顔となってほしいですね。

 第二弾の詩月まどかは、一歩間違えたらロリなんですけど、あざといかわいさとドMスイッチが特徴。第三弾の広瀬りおなはまさに“お姉さん”。もともと芸能をガッツリやられていたんですが、童貞君が好きだと公言してしまうようなSっぽさがたまらないです。

―― レーベル作品の特徴はありますか?

福ちゃん 作品の中身でいえば、その人のことを長々とインタビューで聞くことはあえてしないよう心掛けています。単体のデビュー作だと弊社では180分以上が多く、視聴者からすると、その人の人となりが分からないと興奮しない、というのも分かりますが、Ms.SODでは、その時間もセックスに充てて、そこから人となりを感じ取ってほしい、という裏テーマがあります。それくらいセックスで魅せられる子を集めました。その子の特徴をファーストセックスよりも先に持ってくる、というのも作風といえるかもしれません。

 構想から立ち上げがとても早かったので試行錯誤はありますが、Starや女子社員、マジックミラー号と同様に世の中に認知されるようにしていきたいですし、将来的にはStarと双璧を成すようなレーベルにしたいですね。

フォトギャラリー(撮影:羊肉るとん



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