ニュース

医療従事者への風評被害に、日本医師会がメッセージ動画を作成

不確かな情報は医療の現場に悪影響

advertisement

 病院や診療所などの医療機関では、新型コロナウィルスに感染した人を診察する機会も増加。そんな中、診察にあたった医師などの医療従事者が事実と異なるうわさを広められるという風評被害が各地で起こっています。日本医師会は「地域医療に大きな影響を与えかねない」と判断し、メッセージ動画を作成しました。

風評被害の実態は……

 動画は感染者を診た医療機関が「あそこには行くな」などの風評により休診をせざるを得なくなったり、感染者の健康管理や搬送に関わった医師や看護師へのイジメ、子どもが保育園・託児所から拒否されたりという実例を紹介。さらに、定期的に通院が必要な人が、風評を信じて病院や診療所へ行くのを控えてしまうという事態も起こっているそう。それらを踏まえ、「医療従事者が不要なストレスに悩まされたり、医療機関が本来の役割を果たせなくなることは地域医療に大きな影響を与える」ことにもなるといいます。

医師会メッセージ動画 日常診療に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために全力で取り組む医療従事者
医師会メッセージ動画 医師や看護師など医療従事者にとどまらず、その家族にまでおよぶ差別

 さらに、動画には日本医師会会長の横倉義武さんが登場。医療従事者が新型コロナウィルス感染症だけではなく、さまざまな疾病から地域の人びとを守るために努力していることへの理解を求めます。そして、新型コロナウィルス感染拡大を防ぐための合言葉「うつさない、うつらない」を伝え、ともに新型コロナウイルス感染症に立ち向かっていこう、という呼びかけで動画をしめくくりました。

advertisement
医師会メッセージ動画 合言葉は「うつさない!」「うつらない!」

 先の見えない状況に多くの人々が不安を感じる中、新型コロナウィルスに関する情報があふれています。病院や医療従事者に関する不確かな情報を広めないよう気をつけることでも、たくさんの人の命と健康を守れるのではないでしょうか。

(谷町邦子 FacebookTwitter

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 夫に「ゴミ買ったの?」と言われたハギレを並べて縫っていくと…… とんでもない完成品に「ワクワクしかない」「かわいすぎる!」
  2. ロッチ・コカド、趣味で作った知人の子どものための“通園バッグ”に大反響 「素晴らしいアイディア」「思い付きもしなかった!」
  3. 【べらぼう】“最後”のシーンに「最終回かと」「神回」 27歳俳優が「あんなに演技上手かったんだ……」と話題
  4. 「恩師ビックリするやろなぁ」 中学3年で付き合い始めた“同級生カップル”が10年後…… まさかの現在に反響
  5. 外泊して帰ってきた父に、猫が…… まさかの態度に「これは凄い」「生まれて初めておっさんになりたいと思った」
  6. ダイソーのバケツに種を植え、4カ月育てたら…… 「やばっ」と声が出る“驚きの光景”に「恐れ入った」「夢のよう」
  7. 新山千春の娘・もあ、高校卒業後は海外へ「ダンサーの夢に向かって」 高校最後の弁当も公開
  8. 「スト6」の公式世界大会で福島県のチームに所属する「翔」が優勝 賞金100万ドル獲得
  9. ダイソーのセルフレジが「身に覚えのない商品」を認識→“まさかの正体”に大仰天 「そんなことあるんですね」
  10. 【べらぼう】“問題のシーン”、「子供に見せられない」 身体張った27歳俳優へ「演技やばくない?」