休校中に小学校から渡された「学習予定表」に、「もう無理かも」と思った話
必要なのはわかるけど……!
突然の臨時休校から約3カ月。1都3県の緊急事態宣言も解除され、多くの学校が分散登校などの対策を講じつつの再開に踏み切っています。しかしそれにいたるまでの家庭での日々は大変で……。4児(12歳、9歳、4歳、3歳)を育てるスガカズ(@sugakazu)さんの、休校中の自宅学習で「もう無理かも」と思った話を紹介します。
ゴールデンウイーク明けにやってきた“悩み”
小学4年生の次男はADHDの診断が出ており、LD(学習障害、主に読み書き)の疑いもあります。そのため勉強が苦手で、小3から徐々に遅れが目立つようになりました。
たとえ好きになれなくても、「苦手なことに挑戦することが大事」だと私も夫も考えているので、「勉強させない」という選択肢はありません。でも、苦手なことへの挑戦は大人でも大変。
一斉休校になってからしばらくは、どの家庭も試行錯誤しながら自宅学習をさせていたと思いますが、我が家では、少しでも楽しく学べるように、次男に合った学習を模索していました。
主に活躍していたのは、スマートフォンの漢字学習アプリや学習支援動画など。鉛筆で文字を書くことに労力を使って意欲がなくなるよりも、目や耳からの情報を得たりする方が本人に合っているようだ、という実感がありました。
……しかし! ゴールデンウイーク明けに状況が変わりました。次男が通う小学校から「学習予定表」が配られたのです。
1日1日のカリキュラム(時間割)が決まっており、勉強するべき科目や内容、流れがかなり詳細に書かれています。プリントを前に、かなり悩んでしまいました。
確かに、学校が再開したときのことを考えると、そろそろ学校に合わせた学習にシフトしていく必要がある……とは思ったものの、「仕事(在宅勤務)」「家事」「育児」に加えて、詳細な「学習指導」がjoin! 今まではどうにかやってこれましたが、想像するだけで目が回ってきました。
「あきらめる」ことを決めるまで
不安はあるものの、ひとまず決まった通りに実践。
これが本当にきつかったです! そもそも家庭保育でママっ子な保育園組(4歳、3歳)を夫(在宅勤務中)に見てもらうのがまず難しい。夫に託し、「ママー」と泣かれ、それでも「ママー」と来てしまい、夫に託し……の無限ループです。
結局次男が「うるさくて勉強できない!」と怒り、全員が不機嫌でカオスな状況に……。これじゃあ何のために勉強しているのかわかりません。
子どもたちの対応をしているうちに、あらかじめ家庭内の様子を報告した上で仕事できない時は都度申請しているものの、仕事がどんどん後ろだおしになり、晩ごはんも適当に。さらには私自身も、余裕がなくなり、ささいなことでイライラしてしまうようになりました。少しでも1人になる時間が欲しくて、トイレが“逃げ場所”に……。
ここで、「学校の言われた通りにするのをあきらめる」と決めました。私は先生と同じにできないし、イライラしているママは誰だってイヤ。がんばってイライラするよりも、がんばらないでイライラしない方が家族にとってもよいはず。
学校の内容は参考にしつつ、取捨選択をしたり、次男に合わせたものにしたり。時間もカリキュラムでは「○時間目」と決まっていましたが、ざっくりとやることにしました。そう決めてから、だいぶ気持ちは楽になりましたし、保育園組と遊ぶ時間を確保できました。
切り替えられるようになってしばらくして、私が住んでいる地域でも緊急事態制限が解除。そして6月1日にはようやく学校再開の見通しに。「学校始まるの楽しみだね」と次男に聞くと、「うん! 学校の方が楽だよ!」というお返事。
そして今日、6月1日の朝、次男はうれしそうにしながら家を出発しました。休校、休園、自粛生活、子どもたちは長い間頑張ってくれました。しばらくはスケジュールや対応が変化する日々が続くかもしれませんが、楽しい学校生活を送れるといいなと思います。
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