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バイト先の小さな本屋がつぶれた 実体験を描いた漫画が切なくて心にしみる(1/2 ページ)

子どものころに通った町の本屋さんを思い出すお話です。

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 アルバイトしていた町の小さな本屋さんがつぶれた――学生時代の体験を描いた漫画「光進堂メランコリー」が「しみる」「グッと来る」と好評です。


バイトしていた本屋さんが閉店になった実体験を描いたお話

 同作は、漫画家の美代マチ子(@arinkochan08note)さんが美大生時代に近所の書店「光進堂」でアルバイトをした体験をもとに描いたお話。漫画では、昔から漫画が好きで本屋が大好きだった美代さんが、進学でくじけそうだったときに光進堂で出会った漫画に勇気をもらったこと、光進堂のブログで読んだ熱い思いに引かれてバイトに応募したこと、採用が決まったときは嬉しくてスキップして帰ったこと――さまざまな思い出がつづられています。

 光進堂で働いていた頃から漫画を描き、同人誌を作るようになっていた美代さんは、「自分の本が光進堂に並ぶ」ことを夢見るように。賞に応募した漫画が入賞し、雑誌に載って光進堂に並び、夢に少し近づくことができましたが、その矢先に店長から経営難による閉店が告げられました。

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「自分の本が光進堂に並ぶ」ことを夢見ていたけれど……

 作中では、美代さんの書店や書店での仕事への愛情が端々に見られ、それだけに大切な場所を失った悲しみがひしひしと感じられます。閉店日の空になった棚と、閉店を知らせる店頭の貼り紙がさみしげでじわり……。


寂寥感のある貼り紙

 漫画では美代さんがその後、書店を舞台にした漫画を描くことを決意し、作中では連載までの道のりが描かれています。そうして出来上がった作品が2018年に出版された『ぶっきんぐ!!』でした。つぶれそうな書店「光林堂」で働くことになった熱血主人公が、がむしゃらに立て直しを目指す物語です。

 「光進堂メランコリー」『ぶっきんぐ!!』はともに、美代さんの実体験から生まれた作品ですが、片方は事実をそのままに描き、もう片方はエンタメ化しています。コインの表と裏のような両作を、美代さんは卒業制作「書店漫画を通して見る エンタメと非エンタメ」として発表しており、その発想に感心します。気になった人は、ぜひ2つの作品を比べて読んでみてください。

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