王子が一目ぼれしたガラスの靴の少女、その正体は……？　童話みたいにいかないラブコメ漫画に「続きが気になる」の声

　ガラスの靴を置いていった少女に恋をした王子様のラブコメ漫画が、王道ラブストーリーかと思いきやハッピーエンドが見えない展開になっています。0時に去ったり魔女も出てきたりするのに……。

　カーニバルで金を使い果たし、路地でうずくまり空腹に耐えていた青年に、少女が声をかけてきました。「お兄さんに最後の1尾あげますね」と少女は焼き魚をくれると、驚く青年に「もう0時になっちゃう。私もう帰らなきゃ」と、脱げてしまったガラスの靴を置いて去って行ったのでした。まるで何かの童話のような展開です。

　しかもこの青年、実はこの国の第3王子というのだから、ますます童話みたいです。普段は討伐遠征ばかりの王子ですが、少女に一目ぼれしてからは彼女を求めて国中の家を必死に探し回っています。とうとう最後の家にたどり着きましたが、そこは魔女と呼ばれる老婆が住むだけという話。

　家の前に着くなり、魔女に怒鳴られた猫が家から飛び出してきます。猫が人間になる薬を勝手に使い、ガラスの靴をなくしたことに怒る魔女。そう、この猫こそが探していた少女の真の姿なのですが……猫と会話ができるわけもなく、王子は猫を肩に乗せて「焼き魚の彼女……、一体どこに」と嘆くのでした。運命の相手はそこにいるのに～。

　その後、王子はガラスの靴の持ち主に恋をしていると知った猫ですが、「それはつまりあの老婆に恋をしている！」と勘違いしてしまう漫画が投稿されています。王子様と猫のすれ違いラブストーリー、果たしてハッピーエンドはくるのでしょうか。読者からも「好き」「続きが気になる」などの声が寄せられています。

　作者は漫画家のかっく（@cak221）さん。Twitterやpixivに掲載してきた作品をまとめた作品集『乙女の群像』が7月に発売予定です。

画像提供：かっく（@cak221）さん

かっくさんの漫画