「CMにしたいレベル」「まるで映画のラストシーン」 富山にあるターミナル駅の日常がたまらない(1/2 ページ)
「あたりまえの日常、いいな」を再確認できますよ~。
行き止まりのホームに大きな屋根、そしてレトロな車両……。あるターミナル駅の日常が、まるで映画のラストシーンのようにほっこりと心を穏やかにさせてくれます。
動画を制作したのは「箱根登山鉄道のすてきな鉄道員」(関連記事)や「廃止となった北海道札沼線の感動景色」(関連記事)など、鉄道と鉄道員への深い愛情を感じる鉄道動画を多数公開してきた、特急ぬめり(@NumeriExpress)さん。
今回は、2019年夏に撮影した富山地方鉄道の電鉄富山駅が舞台です。電鉄富山駅はJR富山駅に隣接する富山地方鉄道の始発駅で、線路の終端の先に改札口がある「頭端式(とうたんしき)ホーム」と、大きな屋根のあるつくりが特徴。その大きな屋根と空気感、まるでヨーロッパの駅のような趣です。
ブレーキ音を軋ませながら10020形電車がゆっくりと入線してきました。10020形は1961年に登場した富山地方鉄道最古のオリジナル車両。動画が撮られたすぐあとの2019年9月に惜しまれながら引退しました。
この10020形の前で行われていた記念撮影がみんな笑顔で本当に楽しそう。特急ぬめりさんによると運転士さんとその家族と思われる方たちだそうです。この電車がいかに大切にされ、愛されていたかがそれだけで分かります。行先表示のヘッドマークを車両の前に乗り出してよっこいしょと手作業で交換するシーンもなかなか貴重です。
電鉄富山駅にいつもの夜が訪れます。帰路、改札口から続々とやってくる乗客、時刻を確認する駅係員、指さし確認する運転士。発車ベルが鳴り終わり、14720形電車がゆっくりと発車し、電鉄富山駅の1日が終わります。
動画は約11万回再生され、「CMにしたいレベル」「映画のワンシーンのよう」などの感動した声も多数。引退した最古参車両が映っていたことから「14720形が引退してからもう遠い過去のよう」と心地よく錯覚しながら楽しむ人もいたようです。
なお、電鉄富山駅は2026年ごろ完成目標で高架化事業が進行中。これぞレトロなターミナル駅といった趣の立派な屋根や頭端式ホームが見納めになる前に、昭和から続いていたような「当たり前の日常」を体感しに訪れてみたいですね。
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