連載

砂から砂鉄と硅砂を取り出して包丁を作る → サンドピクチャーのような幻想的な包丁が完成圧倒的不審者の工房

逆に包丁にできないものを教えてほしい。

advertisement

 あらゆるものから包丁を作り出す圧倒的不審者の極み!さんが、今度は砂から包丁を作り出しました。最初は砂の中に混じっている砂鉄を取り出して、さらに顕微鏡で砂粒を確認しながら硅砂だけを取り出します。いきなり途方も無い作業を始めている……。

今回の原料
砂鉄を磁石で取り出す
これが硅砂
地道に集めたらしい

 次にアルミホイルの塊を削り、砂鉄を混ぜてから電子レンジるつぼにかけて熱します。これにより、鉄を精製。電子レンジから真っ黒な塊を取り出して、その中の鉄を少量ずつ集めていきます。

アルミホイルを固める
そして削る
砂鉄と混ぜてるつぼへ
鉄が完成

 次は貝殻をるつぼにかけて酸化カルシウムを取り出して、それを水に溶かしてから乾燥させ、水酸化カルシウムが完成。さらに木をるつぼで熱して炭をつくり、それを砕いてから水をまぜて撹拌。上澄みをろ過してから、フライパンに放置し、こびりついた炭酸ナトリウム・炭酸カリウムを取り出します。

advertisement
熱した貝殻を砕く
水を混ぜて乾燥させて……
水酸化カルシウム
今度は炭を作って……
この上澄み液を使います
上澄み液を乾燥させてこびりついたものが炭酸ナトリウム・炭酸カリウム

 次に硅砂、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムを小瓶の中に入れ、人形ごとシャッフルし、再度るつぼに。これでガラスが完成します。そして銅を削ってるつぼで熱し酸化銅をつくり、粉末状のガラスと混ぜて再度熱すると、鮮やかな青色ガラスに。

混ぜ方のクセが強い
るつぼに入れてガラスが完成
酸化銅を作って……
青色のガラスも

 出来上がったガラスは小石と一緒に混ぜて粉末状にしておきます。

ガラスを缶に入れて
小石と一緒に混ぜて粉砕
ガラスは沈殿するのが遅いものを使用します

 ……と、ここまでが事前準備で、ようやく包丁づくりに。まずは先ほどの鉄を熱して伸ばし、包丁の刃の部分になるよう曲げていきます。その後はヤスリや砥石を使い、刃と同じ形に。

鉄を熱する
研いでいきます

 あとはレジンを使って包丁の身や柄を作ります。包丁の腹に透明なフィルムを一枚かませて再度レジンで固め、あとからフィルムを剥がすことで包丁の中身に空洞がある状態を作ります。そして内部の空洞に水と先ほど作った粉末状のガラスを投入。サンドピクチャーのような包丁(?)が完成しました。

刃以外の部分をレジンで固め、研いでいく
中に空洞を作って……
サンドピクチャーみたい

 包丁とは思えない見た目ですが、その切れ味は紙もスパスパ切れるほど。次回は何を包丁にするのか楽しみです。

advertisement
ちゃんと切れる

協力:圧倒的不審者の極み!さん



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  2. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  3. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. 夫「250円のシャインマスカット買った!」 → 妻が気づいた“まさかの真実”に顔面蒼白 「あるあるすぎる」「マジ分かる」
  6. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  7. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  8. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  9. 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  10. 160万円のレンズ購入→一瞬で元取れた! グラビアアイドル兼カメラマンの芸術的な写真に反響「高いレンズってすごいんだな……」「いい買い物」